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第三章、④
「調子に乗るなよ小娘っ!」
ジェフはシスコの右足での蹴りを両手で掴むと、地面へ叩きつけた。
シスコは直前に舞台に両手をつくと前転をして衝撃を回避した。
「ごっ、ご~だぞっ!」
ジェフは叫ぶ。
「5はやってません」
「うるさい!」
彼は怒り心頭だった。
「攻撃していいのは、頭部をのぞくって事なんだよ!」
「・・・後だしですか、聞いていません」
「察しろ、俺のこの腹・・・ボディはすべてを受け止める、それゆう不沈艦なのだ」
「お腹ならいいんですね」
「ああそうだ。だが、サービスは終了だがな」
「わかりました」
シスコはゆっくり歩き、彼に近づく。
「もう、サービスは終わりって言ってんだろうがっ!」
言うより先にジェフの掌底が飛んでくる。
「分かっていますって」
シスコは素早く攻撃をかわすと、彼の内へ潜り込む。
彼女の右手に光が宿り、そっとお腹にその手をかざす。
「光破光」
光がジェフの内部へ吸い込まれる。
「ぐっ、ぐっ、ぬぬぬぬぬ」
内部攻撃により、ジェフの巨体が沈む。
シスコの圧勝だった。




