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ぶれいくたいむ②
シスコとモエ、ユンは日頃の疲れをとるべく、香港の秘湯を訪れていた。
三人は絶景の露天風呂を心ゆくまで楽しむ。
「で」
と、ユン。
「で」
と、モエ。
「ん」
と、シスコ。
「なんで・・・温泉なんですか」
と、ユンとモエ。
「なんだろう。誰かへのサービス・・・はたまた枚数(字数)合わせなんてことも・・・」
「一体、何のことですか」
モエは立ちあがる。ぽろりん。
「意味が分かりません」
ユンは立ちあがった。ぽろん、どっきゅん。
「そゆこと」
シスコは湯船に口をつけ、ぶくぶくと泡立てる。
2人はそっと温泉につかりなおす。
「あのさ」
シスコは質問する。
「ユン師とヤンさんって、何かあったの?」
「それは・・・」
と、目を逸らすモエ。
「まっ、大人の事情ですよ」
ユンは堂々と言った。
「ふーん」
と、シスコ。
そして、
「あー癒される」
温泉に浸かる3人は言った。
それから、ぎこちない笑いをかわした。




