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ぶれいくたいむ
シスコとモエ、ユンは夏の暑さを忘れ涼むため海に来ていた。
勿論、水着である。
筆者が想像するにシスコはスクール水着、モエはワンピース、ユンはビキニし言ったところか。
まあいい、拙作はここではない世界なのだから。
「あの媛」
モエが手をあげた。
ぷるん。
「はい」
シスコは指さす。
「何故、海で水着なのでしょうか」
「・・・私も」
ユンも手があがった。
ぷるるんっ、ぷりっ。
シスコは右手を額にあて、眩しい太陽を見、目を細めた。
「それはね・・・そういうことなのよ」
2人はなんとなく察し頷いた。
「ところで・・・」
シスコは2人に尋ねる。
「あの敵と対峙した時のニュアンス・・・2人はひょっとしてスパイだったの?」
「まあ」
「ねえ」
顔をみあわせるモエとユン。
ユンが咳払いを一つして、
「でも、まあ、裏切るつもりでいましたから」
彼女は平然と言った。
「・・・あはは」「うふふ」「ははは」
三人のぎこちない取り繕った笑いが自然に起こる。
それから3人だけの水泳大会がはじまった・・・らしい。




