141話 オオバカバトル
音が止んだ。
ホテルの屋上、夜闇の奥にそれはいる。
『…………』
「………なにを、する気なんや」
アサマも熊野も、神も人もただ同じく、その男の行動をただ見ていることしか出来ない。
「ほのおタイプっつ〜ことはよ〜、これで効果はばつぐんだよなぁ」
夜の闇の向こうにはバカがいた。
男がホテルの屋上にいる。
月がその男に無理やりスポットライトにさせられているように、彼を照らす。
そのシルエットは、おかしい。
男が、男が、人間が、何かを両手で持ち上げている。
大きな、円錐の形の、箱……?
「なんや、それ……」
熊野の唇から力がなくなる。
その男が両手をピンと伸ばして、頭の上に持ち上げてるものは。
「貯水タンクだ」
『え』
神が振る舞い、人が慄く。
決まっているはずのルール、ver2.0の世界の当たり前が揺らぐ。
ふわ。
気軽に、その男がなんの脈拍もなく飛んだ。
落ちる、落ちる、どこに?
ヒュー、どんどん。
その男と貯水タンクが、落ちて、きて。
『え、え、え?』
「貯水タンクだァァァァァァァァ!!」
どぱん!!
落ちた。
巨大なそれはホテルの屋上に備えてある貯水タンク、それを男が引きちぎり、それと、共に落ちてきて。
じゃわあああああ、へし折れたタンク、溢れる水、笑う耳男。
アサマを下敷きに。
「ギャハハハハハハハ!! お前さあ!! 実はほのおタイプっぽいからよお~、水が弱点だよなァ!! 喰らえ!! 貯水タンクだっっっ!!」
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!????』
人が笑い、神が慄く。
好き放題、めちゃくちゃ、頭がおかしくなる。
だが、それを眺めている熊野の顔は次第に。
「ははっ、なんや、コイツ……面白……」
『アアあ、みず、みず、みずはいやです』
貯水タンクの水に触れた途端、アサマの体から蒸気が漏れる。苦しんでいるように見えた。
「ギャッハ!! おいおい、マジで効いてんじゃあねえかよ!!」
『あ、ああ、ア、身体、固まる……いや、いやです』
ぬろり。
アサマの身体が闇の泥のように揺めき、液体と固体の中間に。
そのまま、貯水タンクの下から抜け出し、空に浮かぶ。
逃した、空に。
怪物種との戦闘常識すら、まるで通じない神秘との戦い。
敵は、神秘。勢いだけではどうにも出来ない遥かな存在。
「あかんっ……! 逃しーー」
熊野が悲鳴にも似た叫びを挙げて。
「ーー逃す訳ねえだろ、こんな簡単な事で」
「えっ」
だが、しかし、神秘が遥かな存在と言うのならば、この男もまた同位。
「水は冷たく、心地よい」
世界はまだ、知らない。この男が何を蓄え、何を得て、何と戦ってきたのかを。
『……!?』
水が、妙だ。
タンクの中から溢れた水が、耳の面を被った半裸の男の元に集う。
こぽり。ごくり、とくり。
男の口に水が練られるように吸い上げられて。
「九千坊球磨川絵巻物語」
バッ、つ。
一閃。耳男のエラが脈動し、口から鋭い水鉄砲が噴射される。
砕ける歯、飛び散る飛沫、それは水を棲家とする大化生の古い業。
『あ、アアアアアアアア!?』
すぱん。アサマの右半身に直撃した水の一撃は空中に逃げたそれを捉えた。
「い、ってええええ……歯ァ、折れ、た」
にょき、にょき、痛がっているうちに新しい歯が生え揃う。
『な、んで、あ、あああらふふ、フフフ、フフフス、フフフ、捕まってしまいました、フフス』
襤褸を纏う闇と泥と木の身体、地面に打ち落とされたアサマがぬろりと起き上がりーー
「よお、アサマ様」
《ふふ、す》
があああn!!
起き上がるよりも先に耳男が地面を蹴り、風を引き裂く速度でアサマに襲い掛かる。
それはもう、人間と化け物の戦いではない。
「……あの時のバベル島と同じや」
神と神と人の争い、人類のみが敗北した絶望の戦い、第二次バベル島防衛戦で熊野が見たある光景と目の前の様子がかぶる。
《ふふ、す、ふふすふふす、ふふす……しんじゃえ、あそぼう、しんじゃえ》
「ぎゃ!?」
ぱちゅん。
アサマの祟りが容赦なく脈絡もなく耳男の命を奪う。
全身から血を噴きだしながらぐらりと傾く耳お「――1回死亡! やっぱりだぁ! てめえのその理不尽ワンターンキル! どう考えても弱くなってんなあ!」
じゅるる。噴きだした血が巻き戻るように男の身体へ帰っていく。
神の力でつぶされた命が化け物のような力で生き返る。
「お返しだ! このクソガキ!」
《あ、ああああああああ!!?? 腕! 腕えええええ!? ふふす、ふふす、ふふす! たのしい! 斬られた! ふふす、サクヤさま、ごめんねええええ、あそぼう、あそぼう》
耳男の骨むき出しの腕が変形、大ナタのような形になったそれがアサマの右腕を斬り飛ばす。
「神様同士で殺し合うとる……」
縄張り争い。
耳男が殺し、アサマが殺す。争いとは同じ領域にある者同士でしか成り立たない。
この日、地上で初めてーー。
「ギャハハハハハハ、アサマァ!! なかなかやるじゃあねえかよ!! アシュフィールドの時ほどじゃあねえけどよお!」
《壊れない、殺しても止まらない、フフスフフス。たのしい、あそぼう、あそぼう、おやま、ずっと一緒に!》
「あ〜? 遊びだァ!? ギャハハハハハハハハハ! いいぜえ! じゃあアレだ! 殺し合いごっこなあ! 動かなくなった方が負けなァ!!」
《フフス!! うん! ウン! 殺し合いごっこ! 友達、たくさん、フフス!》
人間?と神の争いが成立した。
神秘種と人類の関係が、変わり始める。
「火ィ貸せ! ジャワ!!」
《サクヤさま、あかりをくださいな》
ぼおう。
じゃわり。
耳男の右手に灯るのは火。
アサマの右手に宿るのは山の炎。
互いにそれを握りしめーー。
「火力勝負だ」
《あつくて、こんがり》
ぼおおおおおおう!!
火がマグマを、マグマが火を。
赤白くまばゆい輝きが、夜の闇を食い破って。
「あ……」
熊野の視界に移るのは。
「ギャハハハハハハハハハハハハハ!! ギャア嗚呼ハハハハハハハハハハ!」
《ふ、ふ、ス……》
これが最前、これがアレフチーム。
人知の竜を見送り、耳の怪物を退け、嵐と星を堕とした男が、神を足蹴に嗤い続ける。
「あっちいいいいいけどよおおお! ジャワの火の方がきれいだぜええええええええ!!」
幽世の泥が、味山に向かう。
だがそれもその右手に灯る火に近づいた瞬間、動きが鈍く。
無駄に神聖な火が、味山の身を守る。
「もう終わりかああああああ!? 遠慮しなくていいんだぜ? アサマ様よお!」
《ふふす、まだ、まだ、まだまだまだまだ、遊びたい、ふふす、ようやく、壊しても死なない、遊んでもいなくならない、ふふす、ああ、さくや様、もっと、遊ばせて》
TIPS€ 警告 神秘種の神性の覚醒が開始、習合神”アサマ”の中にあるニホン神話系列の神性が変容している
「なに!? どういう事だ!? クソヒント、わかりやすく!」
TIPS€ アサマが本気になるぞ このまま戦闘を続けろ
「言わなくてもっ―ーあ、ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
じゅお!!
一瞬で、味山がまた地上から昇る火柱に飲み込まれる。悲鳴すら焼き尽くす神の山の炎。
ぬろり、味山に踏みつけられていたアサマが立ち上がり。
《おやまでひとり、おいてけぼり、からすがないても帰れない。おうちはどこじゃ、どこにある》
アサマが口ずさむ言葉にはリズムがあった。
小さな子供がくちずさむわらべ歌、なぜかそれを聞いている熊野は涙がとまらなくなって。
《おかあ、おとう、どこにもいん、うちはひとりおやまのなか、こわいこわいくらやみもいっしょになればあたたかく》
きゃははは、ふふふふ、あはははは。
どこから聞こえてくる子供たちの笑い声。
アサマをとりまくように揺れる幽世の泥から、たくさんの嗤い声が響く。
それは、生きているときは笑えなかった幼い魂たちの声。
《くらいくらい、やみのなか、みずのおとだけちゃーぷちゃぷ、ちゃぷちゃぷちゃぷちゃーぷちゃぷ》
ヒトにすらなれなかった小さなたましい、水に流れるままに消えていった魂もそこに。
「ごめん……ごめんなぁ……」
膝をつき、熊野が嗚咽する。
彼女が敗北したのは、これだ。
神秘種アサマを構成するあまたの弱く幼い魂たち。その悲劇と孤独を埋めるものも、見守る者も人間にはいなかった。
「うちら、大人がもっとしっかりしてれば……誰かがアンタらに優しゅうしておってやれば……ほんと、ほんとにごめんなあ……」
熊野だけではない、周りのフジヤマお面の人間も全員、嗚咽を始めている、
神が、神になる前の物語。
人は物語に触れ、それを理解し、解釈する生き物だ。
その想いが、アサマに歪んだ力を与えていく。
《……ひとりはいやだ、ひとりはいやです、ひとりはきらい。我をみよ、わたしをみろ、おらをみて。一人でしにゆく私を見つめて》
誰にも助けて貰えなかった数多の幼い魂たち。
そしてそれに同情した神がいた。
その場にいた人間全てにある光景が共有される。
《哀れなこの子たちを忘れないで、はやくはやく進みゆく人の世に弾かれた可哀想な子たち、ああ、あなた達の嘆きのなんとか細く哀れなことか、誰が慮ってくれたでしょう、捨てられ忘れられ、消えゆくあなたたち》
山の光景、ボロボロの手足、冷たい空気、見通せない夜の闇、ボロボロになった誰も参らぬ小さなお堂ーー。
幼い魂達は、そこでいずれ神に出会う。もう畏れることすら忘れられた神に。
山の神が形すらなき数多の幼い魂と結びつく。
共依存ににも似た2つの存在は澱むように絡みつき、まとわりつき、そして、歪な存在へ。
《世界が進んで、枷は外れた。神秘は世に満ち、怪異は形をとりなした。いざ、いざ、いざいざいざいざ》
物語があった、悲劇があった、理由があった。
《人の世にわたしたちの名前を。今度は決して忘れられないように》
それがその神様の理由。
《零落習合神・アサマ》
見よ、その闇と泥で出来た身体を。
聞け、その夜と冷たさで出来た声を。
想え、その悲しい由縁を。
ここに、山の神の哀れを。
ここに、数多の幼子の慟哭を。
山の炎をその体に灯し、赤々と端が燃え始めている襤褸が夜の闇にはためいて。
「ああ……」
神が此処に立つ。
人が跪き、嘆く。
罪の赦しを乞うように。
アサマが、神として完成されていく。
ヒトを搾取し、人の上に立ち、世界を支配する頂点種族、神秘種として。
火の粉が舞い、黒い泥が宙を泳ぐ。
纏う襤褸は、天の羽衣の如く輪の形となって、神の背中を飾る。
《かしこみ、かしこみ、奉れ》
神が、ひとり。此処に立つーー
「なんでてめえは被害者ヅラしてんだァ?」
火柱が割れた。
山の炎に溶かされつつも、火柱を引き裂き、また現れる。
その男は嵐を制した、そして変わった世界で今、神の扱う山の炎すらも踏み越える。
嵐ですら、山の炎ですら、神の扱う人を罰する力ですら、もはや、もはや、足止めにしかならず。
「……え?」
熊野が、他の人々が目を剥く。
その男の行動ももちろんだが、何よりはその言動。
「続きはなんだ? あ? 見捨てられたかわいそうな連中は、仕返しを始めました、とかか? いーねえ! 復讐モノは好きだぜえ! 見ててすっきりする奴はよお!」
どろ、どろ。どろ。
燃える炎の泥に、溶かされてもその男は止まらない。
「だけど残念! 解釈違いだァ!! 復讐モノに大事なのは主人公にきちんと同情出来るという点なんだけどお! てめえにはそれがねえ!」
熊野が立ち尽くす、その視線の先で味山只人が我を通す。
再生する身体、燃え上がる身体。
仲間はなくただ1人、ほぼノリと勢いで此処まで来た男。
《哀れなこの子達に、慈悲を。救われぬものに、弔いを》
アサマの声とは違う女性の声、貴さすら感じる声はどこまでもその魂達をーー。
「いや、そいつらそんな同情に値する連中じゃねえぞ!! 俺何回殺されてると思ってんだよ!」
《…………それは、その、子供のやることだから」
「はああああ!? おい、アサマ! テメェ、笑ってたよな!?」
それは純然たる事実。
味山がアサマに殺された数回、必ずそこにはこどもの笑い声があった。
「嗤ってたよなァ!? たのしそうに! それが理由だろ!! お前らは俺と同じだ! たのしいからそうした、そうなる事を選んだ! なら、ガキだろうが、なんだろうがもう関係ねえ!!」
味山は許さない。
数多の大人が憐れみや同情を向けたその子どもに、なんの同情もない。
「ようこそ、クソガキども! 大人の世界へ! 責任と報復と報いの存在するさいっこうにクソったれの世界へ!! 社会人を代表して、お前らに洗礼をくれてやらァ!!」
この男だけだ。
この場で、本当に意味でアサマを見ているのは。
対等に、純粋にアサマと向き合うこの男に同情も憐憫もない。
故に。
《フフス!》
あははは! やった! きゃははは! あそんでくれるって! うれしい! やった!
アサマも、その身体を構成する泥も、ただ、只嬉しそうに笑う。
TIPS€ 神話攻略、隠しルート進行60パーセントに突入
「ああ、殺し合いごっこのファイナルラウンドだ! 遊ぼうぜ! アサマァ!
《フフス! 誘ってくれた、誘って、くれた、フフス、フフス、お友達? お友達!? おやま?》
泥の長い腕をアサマが掲げて。
耳男、夜を駆ける。
「お、れ、は!!」
《フフス》
羽衣を羽織る異形の神が迎えるように。
半裸の燃え滓だらけの異形の男が、地面を蹴り。
「あ、じ、や、まだァァァァァァァ!!」
それから先の光景は、熊野ミサキにとって忘れられないものとなる。
神の泥が押し寄せる、国をすら冒すだろうその力は全て、ただ1人の人間へ向けられる。
「なんや、それ……」
「ギャハハハハハハ!! なんだァ、ここは!? 地獄かァ!? いいぜ! 多分俺は地獄行きだからなあ! 一足先に地獄での戦い方を予習してやらァ!」
《フフス、ああ、きれい、しんでもしなない、死んでも死なない、死んでも死なない!!》
泥が、何度も耳男を溶かして殺す、貫いて殺す、包んで殺す。
神の力が何度も何度も人を殺す。
だが、その度に。
「ブヘ!? ギャァ!? ギュア!? ーーアハハハハハハ、ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!! 死んでねえぞ! 殺し合いごっこだ! 上げていけよ! アサマ!」
その男は何度殺されようと止まらない。
祟られようと、泥に侵されようと、山の炎に焼かれようと。
その生き物は、笑い続ける。
「アンタ、なんでそんな、平気なん……」
「味山さん……」
「お父さん、あの人、何者なの……?」
その生き物の有り様は、神に惚けさせられた人に思い出させる。
「……え?」
「あれ……俺……なんで?」
「ここ、どこ?」
「アサマ、さま?」
跪いていたイズ王国の住民達にも異変が。
神話が、暴かれる。
絶対の筈の神の力が、なぜかその男を殺せない。
その事実が、神から神話を剥ぎ取っていく。
《フフス!》
「いってえええなあ!! 鬼裂先生!! 出番でええええす!!」
骨剥き出しの左手が、斧のような形に。
泥が、枯れ木が、闇が、男に迫る全ての力が、その骨の斧に叩き切られる。
「やっぱどんな敵相手にも、カラテが大事だよな、カラテが」
《フフス……すごい、ほんとにすごい》
神話が終わる。
人がそれを証明していく。
TIPS€ 神話攻略、更に進行"アサマに複数回殺されて、なお、死なない"
TIPS€ 神に、世界に証明しろ。人間の力を
「よお、漸くそのツラ見れそうだなァ」
《ふふ、す》
直近、神秘種アサマ。
ついに、耳男がその神話を踏破した。
地面に仰向けに倒れるのは神。
それを再び踏みつけるのは人。
「初めまして、また聞くぜ、アサマ、お前は誰だ?」
《フフス、フフス……わたしは、ぼくは、うちは、おやまじゃ》
味山がそのマントを外そうとする。
アサマは不思議と、何も抵抗しなくてーー。
TIPS€ 神話攻略 進行率95% 神話が、神秘が、お前を受け入れて
「いやいやいやいやいや〜ダメでしょ〜アサマさま〜、な〜にを絆されてるんですかあ〜」
「あ?」
《かいじゃくさーー」
「あ、もういいです。飽きたんで終わらせましょう〜全部ね」
味山ですら、動けなかった。
それは、ある意味神よりも悍ましく感じる光景。
「寓話改易・零落習合神アサマ、権能発動」
首なしの身体、アサマに頭を潰された班長の身体が空に浮かんで坐禅を組んで。
「"サカサフジ"」
ぽん、ぽん、ぽんぽんぽんぽん。
間抜けな太鼓の音が鳴り、月も星も世界から全ての光が消えた。
神の山の炎も、味山の火もなんの明かりも消え失せて。
《ーーおやまのひと、ありがとうございました、遊んでくれて。ありがとう。ごめんなさい》
「なんだって?」
闇が、明ける。
いない。首なしの班長の身体も、アサマも、どこにも。
耳男がそこにいるだけ。
「あかん……きてもうた」
「熊野ミサキ?」
呆然と、熊野が空を見上げている。
月明かりが、薄く。
味山も同じく空を見上げて。
「あ……マジ、かよ」
空にそれはあった。
ありえないものが、空に生えている。
夜空に星と月とそれから。
「富士山……?」
お白い化粧の山頂と広く広がる山裾に。
ニホン人なら誰もが知るそのお山。
目にかかる時やことさら五月富士。
富士山が、逆さまに空に浮いていた。
その山頂が、地上を向いて。
逆さ富士。
「馬鹿か?」
TIPS€ 警告、警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告警告 権能の発動を確認、サカサフジ、その効果ーー
TIPS€ 富士山の地上に向けての噴火、及びそれによる国土の破壊
「馬鹿だった」
この世界にきて最初の戦いの最後の大一番。
ホラーを切り抜け、神と戦った。
最後はーー
「止められるものなら、止めてみてくださ〜い、ーーアジヤマタダヒト」
味山VS富士山。
最終ラウンドが始まる。
TIPS あ、お疲れです、味山さん、オイラ、バベルの大穴です。お待たせしました、あの〜先日セラフさんを倒した分の報酬の用意が出来ました。トロフィー"熾天使堕とし"をお送りしま〜す
TIPS 報酬は、"天使召喚"、現世にセラフさんを呼ぶ事が出来るんで、いつでも言ってください、仕事の早いオイラに感謝してください、別に決してこのタイミングまで待ってたとかじゃないんで
TIPS じゃ、そういうことで、せいぜい頑張ってください、オイラは味山さんの活躍を楽しみにしてますんで
読んで頂きありがとうございます!ブクマして是非続きをご覧ください!
ついでに下の☆評価も入れて頂ければ幸いです。
引き続き楽しんで貰えれば幸いです。
書籍1巻も発売中です! Amazonや本屋さんで見かけたらそのまま買ってくれたらいいなあ。