表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/218

第50話 物資調達

「わ、分かりました。1万ゴールドでお売りしますからこの物騒(ぶっそう)なものを仕舞(しま)ってください」

商人は顔を動かさず、視線だけをこちらに向けて話した。

オレはシミターを(さや)に戻した。

「まあまあサルダドもそんなに怖い顔をしないで。ご主人、砂漠に行くのに必要なものはここで買わせてもらうから。ただし適正価格でね♥️」

パマーダはそう言うと、周りの商品を物色し始めた。


オレ達は全身を(おお)う白い服を買った。これは鎧の上から着ることができる。

砂漠では身体を白い服で包まないと、あっという間に日焼けで火傷をしてしまうらしい。

顔まで(おお)うので砂嵐にも耐えられる。できれば砂嵐は勘弁してほしいものだが。

マスキロは黒いローブにこだわりがあるかと思ったが、オレ達と同じように白いローブを買った。

黒いローブはどこかにいってしまった。何処(どこ)へ収納したんだ!?

その他水筒やら、駱駝(らくだ)に荷物を載せるための便利グッズなどを買い込んだ。

「じゃ、明日の朝までに駱駝を用意しておいてね。みんな、明日出発でいいよね?」

オレ達は(うなず)いた。


翌朝、オレ達は広場に戻った。

宿屋の(あるじ)にはしっかりと心付けを渡して、オアシスへの旅には十分な食料と水を用意してもらった。

宿屋のボーイに物資を運んでもらいつつ、駱駝を買った商人のところに行くと、そこには昨日見たものとは別の駱駝が座っていた。

体毛が全体的に黒く、身体(からだ)も少し大きいようだ。

しかし商人に促されて立ち上がった駱駝は、少し足を引きずっていた。

「駱駝を売ってくれと言われたんだ。うちの駱駝とは言われてないぞ」

商人はオレ達の考えを先取りして、そう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ