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第4話 オークの洞窟

村人の情報に従って進むと、オークの(ひそ)む洞窟はすぐに分かった。

辺りは(ゆる)い谷形の地形になっており、洞窟は谷の底に口を開いている。

オレ達のいる場所は谷の上にあって、洞窟を見下ろす位置にいる。

さて、ここからどう攻めるか?


正面突破を図れば10匹のオークを相手にしなければならない。

この4人のパーティーでは無理だ。

しかし目に見えるところにいなければ、捕らえられた娘をミョルニルで回収することはできない。


考えあぐねているオレを見て、マスキロが動いた。

「どれ、何もせぬなら一つオークどもに挨拶を済ませておくかの」

杖をかざして呪文を唱えると、火の玉が杖の前に浮かんだ。

「何をやっているんだ。やめろ!」

叫んだが遅かった。マスキロはそのまま杖を振り下ろし、ファイアー・ボールは洞窟の入口に向かって放たれた。


ファイアー・ボールが洞窟の入口を過ぎて一瞬間を置くと、洞窟に反響した爆発音が聞こえた。

「娘を爆発に巻き込んだらどうするつもりだ!」

「心配するな。あの火の玉は子供だましじゃ。それに娘は奥の方におるだろうよ。見よ。」


しばらくするとオークが一斉に洞窟の入口から飛び出してきた。

武器を持つ者もいれば、何も持たずに慌てて飛び出してきただけのオークもいる。

その中に一回り身体の大きなオークがいた。娘の姿はない。


そのとき一つのアイディアが浮かんだ。オレはミュルニルを構えた。

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