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第26話 料理対決

料理対決の日がやってきた。

コシネロはオレ達がカレー粉を持ち帰ってから、ひたすら料理の仕込みをしている。

カレー粉の量に限りがあるため味見はさせてくれなかった。


料理対決は街の公会堂で行われる。

1階が大広間になっており、特設のキッチンとその手前に観客席がある。

オレ達はコシネロの関係者を(かた)って入り口に近い席を確保した。

武器は席の近くの壁にうまく隠したが、ミョルニルだけは(ふところ)に入れておいた。


料理対決には街の名士が招待されていた。

基本的には夫婦同伴(どうはん)だったが、紳士の中には何人かパマーダの馴染みの顔があり、パマーダが声を掛ける度に渋い顔をしながら夫人と一緒に席に着いた。

やがてウェイターを助手として引き連れたコシネロと、2人の弟子を連れた対戦相手の料理人が入場してきた。


時間になると、司会が料理開始を宣言した。

時間は3時間。

オレはこの料理対決というものがどんなものか分かっていなかった。

料理人は確かに真剣に料理を作っているが、それだけでは3時間持たない。

司会の腕の見せどころだ。

司会が料理人に交互にスポットライトを当て、その料理の特徴・属性・魅力を喋りまくって聴衆に伝えた。

オレ自身のそのトークに引き込まれ、モンスターの存在を忘れかけた。

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