表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/218

第21話 酒場に集合

「やはりあの倉庫は怪しい」

ゲネオスがそう切り出した。


その日の終わりに、オレ達は滞在中の宿屋にある酒場に集まっていた。

パマーダは勝手に酒を持ち込み、「傷を()やすカクテル」という名前の飲み物を原価の20倍くらいの価格で売っていた。

パマーダ(いわ)く「トライデントは一部ツケで買ったから、早く返してしまわないと」

しかしパマーダの集客効果は素晴らしく、さびれた酒場は(にぎ)わいを取り戻した。


食べ物はコックが沈んでいるので、頼んでもなかなか出てこないか、そのまま注文が忘れさられてしまうことが多かった。

しかしパマーダ目当ての客が持ち込む食べ物で十分腹は(ふく)れた。

漁師の客はその日取れた魚を持ち込んだので、マスキロのファイヤー・ボールでタタキにして食べた。(ドレッシングはウェイターに作らせた)


ゲネオスは俺がトレーニングをしている間、街で聞き込みを続けていた。

街の全ての人に話しかけるくらいの気持ちがないと、次に何をすればいいのか、何処(どこ)へ向かえばいいのか分からなくなることがあるかららしい。


「あの倉庫というのは何だ?」

俺が尋ねた。

「コックが言っていた香辛料を貯め込んでいるという倉庫のことだよ」

ゲネオスが答えた。

「確かに香辛料を積んだ船は最近港に入った。積荷は全て一つの倉庫に搬入(はんにゅう)されている。しかし品物を搬入するのが、いつも夜になってかららしいんだ。しかもその倉庫の周りではモンスターを見たという証言もある」

「と言うことはつまり……」とオレが返すと、ゲネオスが(うなず)いた。

「倉庫自体がモンスターのアジトになっている可能性がある。香辛料はダミーだね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ