第151話 現在の装備
ゲネオスです。
この辺りでパーティーのみんなの装備を確認しておいた方が良いのではないかと思って、サルダドから紙とペンを借りました。
初めの街で四人が出会い世界中を冒険してきましたが、そのときと比べてボクたちの装備もずいぶん変わりました。
サルダドは装備が変わる度にきちんと書いていてくれたけど、一つにまとめた方が一体今現在ボクたちがどんな格好で旅をしているのか分かりやすいですよね?
せっかくなので、まずはサルダドの装備から紹介したいと思います。
ミョルニル
グラディウス
シミター
チェインメイル
カイトシールド・プラス1
サルダドはご覧のとおり冒険の初めから一度も剣を処分していません。
戦士というのはやはり力があるんだなあと思っていたけど、エレミアがサルダドの特殊能力を言い当てて、ようやく腑に落ちました。
チェインメイルはノトスの街で手に入れたもの。
あと特記事項としてサルダドは大量の紙と鉛筆を持ち歩いています。
ファランクスでは紙に防水加工を施してもらい、さらに数年はインク交換が不要な魔法のペンも貰い受けていました。
そうです。みんなが今読んでいる物語は、サルダドがこうして記録したノートから書き起こされたものなんです。
次にボクの装備を紹介します。
ロングソード・プラス1
短剣『スティング』
チェインメイル
ラウンドシールド
サルダドと一緒でボクもヘルムはかぶっていません。
ボクの場合は視界が狭まるのが嫌だから。サルダドは頭が大きすぎてサイズの合ったヘルムが見つからなかったと言ってたな。
チェインメイルはファランクスの武器庫から頂いたものです。特に魔法はかかっていませんがサルダドのものよりは軽いです。
冒険の初めに手に入れた短剣『スティング』は今も腰に吊しています。
ロングソード・プラス1がとても軽いので、二本差しでも重さは全く気になりません。
次はパマーダです。
トライデント
チェインメイル・プラス1
バックラー
パマーダはプエルトで買ったトライデントをまだ使っています。
ただファランクスでエルフの鍛冶屋に改造してもらい、相当軽くしてもらったそうです。
おそらく戦闘で使うことはほとんどないはずだけど、パマーダはしょっちゅうトライデントを振り回してはボクたちをのけぞらせています。
最後はマスキロです。
だけどマスキロの装備はボクにもはっきりとは分かっていません。
メイジ・スタッフ『変化の杖』
あやかしのローブ
大量のマナ・ストーン
このあやかしのローブが曲者で、色んなものを仕込んでいます。
あんなにモノがいっぱい入っていたら重さも半端ないし、そもそもローブの隠しポケットに入る量を遥かに超えているんだけど……
前は突然一角獣の角を取り出していたけど、いざとなったらまたほかのものが出てくるのではないでしょうか?
マスキロが決して手放さない『変化の杖』は、ハーフエルフの娘を昆虫に変えてしまったけど、ボクの勘ではあのメイジ・スタッフにもまだ隠された力があるような気がします。
次のお話からまた語り部はサルダドに戻ります。




