61〜70
夢を見た
今はもう遠くにいるキミの
柔らかな髪を撫で頬に触れ
そっと落としたキスの余韻
目覚めたわたしは涙して
そっと静かに思い出す
キミの唇は甘かった
◆
夜空の探検隊
星を捕まえた午前4時
もう帰らないといけないね
もう帰らないといけないよ
朝日の橋を駆け下りて
急いで暖かいベッドの中へ
白い月はにやりと笑った
(うづきさん(@0okoitsukiko0)より
「星を捕まえた」)
◆
指先だけの関係
秘密の病棟
アイシテルなんて飴玉と同じ
(@OdaibOt 指先、病棟、アイシテル)
◆
傷んだ魚は まだ泳ぐ
異端になったことなど
気付きもせずに
痛む尾鰭に嘆きもせずに
(@odai_mzekaki 傷んだ魚は まだ泳ぐ)
◆
この檻の中から見えた空は
青くて広くて眩しくて
羽ばたく君を恋しく思うと
自然と溢れる雫たち
外の世界は全部怖いよ
痛いところだと聞いてるよ
だけど、それでも
どうしても
君に会いたくて堪らないんだ
(@OdaibOt 外の世界は全部怖いよ だけど、君に会いたいんだ)
◆
瞼に落ちたアメジスト
涙に溶けるエメラルド
頬を流れたガーネット
漏れた嗚咽はダイヤモンド
わたしの醜いなかみがすべて
宝石だったら良かったのに
(@OdaibOt 涙に溶けるエメラルド)
◆
「きらい、きらい、だいきらい」
「ほんとは?」
「...すきだよ」
「知ってた」
(@feel_odaibot ほんとは?)
◆
水底に沈む魚が問いかけた
「お前の生に意味はあるか?」
空に投げ出された私は答えた
「意味などないさ、足掻いただけだ」
魚は馬鹿にして嘲笑う
「足掻いた挙句がその様か」
私は魚を掬い上げた
「共にいきましょう?星の元へ」
「何処までも馬鹿な奴だ」
魚の姿を捨てたあなたは眠った
(@odai_bot00 水底に沈む魚)
◆
誰も彼もお祭り騒ぎ
妄信症の僕等は夜通し歌う
声高らかに 時にはしんみり
でもこの時間は一瞬だから
空よ、まだ白けないで
魔法にかかったような
甘い余韻に浸らせて
(@odai_mzekaki 妄信症ミッドナイト)
◆
深海から眺めている
波間の光はまるで天使の梯子
僕に才能があれば
あれをスケッチしてみせたのに
もう既に僕の心臓は
止まっていたと知っていたけど
(@OdaibOt 深海、天使 スケッチ)