41〜50
微睡みの向こう側
凍える拙い声
静寂破る猫の髭
◆
気怠さに言い訳
掴まえた塵芥
棚ぼたじみた殺人衝動
◆
あの日の夕焼けは忘れない
燃えるような赤に取り込まれ
生き物はぼくひとり
そんな世界に音の雫
何処かで君が死んだ音がした
確かに聞こえたはずなのに
消えてしまったのは誰だった?
(@OdaibOt 何処かで君が死んだ音がした)
◆
感傷的な自傷なんて
廃屋で朽ちている
オルゴールよりも醜いだけだろ
(@OdaibOt 自傷、廃屋、オルゴール)
◆
包帯染める赤色は
結露し美しく煌めいて
いつか金平糖になるでしょう
(@OdaibOt 包帯、結露、金平糖)
◆
あなたの影を剥製にして
宇宙へ放り出してみる
無事に帰って来れたなら
温かいティーポットで
狂ったお茶会始めましょう
(@OdaibOt 剥製、宇宙、ティーポット)
◆
この空が何処までも続くように
ぼくのこの空虚な想いも
途切れるところなどなくて
いつだってぼくの裏側で
嘲笑っているんだから。
◆
悲しみ一粒放り上げて
飴玉へ変えてしまいましょう
きっと切なくレモン味
もしくは煌めくハッカ味
喜び眠気怒りに嫉妬
全部纏めてドロップス
◆
構ってほしくて刃を探した深夜2時
その向かう先はあなたか自分か
どちらに向けるのも気が咎めたら
真っ更な夜空を切り刻もう
星の合間から溢れたひかりは
朝日を迎えにいくでしょう
(@feel_odaibot 構ってほしくて刃を探した)
◆
ジュリエットの心臓が
高鳴ることなどなければ
ロミオも死なずに済んだのに
(@OdaibOt ジュリエットの心臓)