151〜160
訪れる幸福は暗譜した
捨て去った罪悪も暗記した
いつでも来い来い王子様
私に恋を連れてきて
何処かのお伽噺のように
魔法のステップ踏んでいたいの
(@OdaibOt 暗譜、罪悪、王子様)
◆
悲しいことも
嬉しいことも
ちょっとずつ振り分けて
チョコミントみたいに
甘いところと
辛いところと
混ざりあって溶けあって
あなたとわたしみたいに
そうやって緩やかに
終わっていけたならそれが
幸せというもの
なのではないでしょうか
◆
言わないことば。
言えないことば。
投げ掛けられた
寂しさの欠片を
あなたは捨てる。
それで、いいよ。
てるみー、
あいらぶゆー。
あい、へいと、みー。
(@feel_odaibot てるみー、あいらぶゆー。)
◆
甘いお菓子をあげようか
カラフル可愛い水玉ワンピ
翻している女の子
麦藁の下で笑ってる
「わたしのすがおをしりたいの?」
妖艶な微笑に誘われ
夏の誘惑 雷鳴の警告
(@OdaibOt 甘い、水玉、女の子)
◆
私が消えたら君は気付くかな
何を言い出すかと思えばそんなこと
答えは一つさ
誰も気付かない
それが嫌なら消えたりするなよ
お前がお前であることを
証明出来るのはお前だけ
足掻け 藻掻け 抗い続けろ
逃走の為の闘争を
それがいつかの道標になるだろう
(@asama_sousaku 私が消えたら君は気付くかな)
◆
#明治チョコレート
『愛の証をください
涙は要りません
溺れる程の甘さで殺して』
◆
#詩書きさんへのお題 『箱』
閉まっちゃえ
閉まっちゃえ
要る物も
要らない者も
あいつもこいつも
あなたもわたしも
閉まっちゃえ
閉まっちゃえ
陳腐な涙も
嘘ばかりの笑顔も
いつか纏めて捨てる為に
今は鍵をかけて
閉じ込めておく
宝物のように蓋をしながら
知らんぷりをするの
◆
#140字詩
もっと軽い体を持っていたら
風に乗って 波を聞いて
何処までも何処までも
あなたのこころを掬って
わたしをちぎって捨てて
幸福なんてなくたって
飛んでいけるというのに
◆
#140字詩 #月
真ん丸なら良い
欠けていても美しい
触れられない
輝きは淡く
何処となく頼りなく
揺るぎない信頼を
ドミノのように壊して
あなたの耳をなぞるよる
まぼろしのような静寂の中
そっと手を握っていて欲しい
わたしたちを見ているのは
姿の見えない夜空の穴だけ
◆
#星の飼い方
ひとりにすると怯えます
集団で飾りましょう
広いところに出すと迷子になります
ガラスの瓶や水槽に集めましょう
他のと揉めると燃えてしまいます
仲間同士にしてあげましょう
手間暇かけた星達は
少しずつ夜空へ放ちましょう
きっとあなたを照らす
灯りになるでしょう