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徒然なる日常に。  作者: 繰る井 莎鬼
13/20

121〜130

あなたの腕に甘えて

独りで立てなかったわたしを

どうか許さないでください

あれからわたしは

泣き虫を卒業しました

卒業したんです

あなたのこころを見失って

あなたのすがたを忘れても

わたしの焦がれる想いを

許さないまま覚えていてよ

(@feel_odaibot 泣き虫を卒業しました)



愛を込めて小指とさよなら

嘘つきな君なんて要らないもんね

約束も出来なくなるね

赤い糸も切れちゃったよね

だから僕だけがずっと

ずっと傍にいてあげるから、ね?

(@odai_bot00 愛を込めて小指とさよなら)



マーマレードを一掬い

珈琲の中に溶かし込む


カフェオレの涙

レモンティーの後悔

ホットミルクで流し込んだ


アプリコットはチーズケーキ

ラズベリーはチョコレート

それぞれケーキに混ぜ込んで

秘密のお茶会始めましょう



哀しみに染まる鉢の中

彼等は嘘を吐く金魚たち

僕の苦しみも泡にして

ぷちんぷちんと消えていく

見てご覧よ金魚たち

お前の世界の小ささを

僕の世界の大きさを

「それは ほんと?」

「ほんとに おおきい?」

部屋の天井の隙間から

除く大きな目玉が二つ

(@OdaibOt 嘘を吐く金魚たち)




知っていますか、

恋に落ちる音は

本当にするのです


何処かの誰かの

在り来たりな台詞が

脳内再生された


何かが鳴った なんて


そんなの嘘だよ

だってぼくはあいつのこと

好きなんかじゃ ない

(@feel_odaibot 知っていますか、恋に落ちる音は本当にするのです)



悲しみ溶かした珈琲の

表面映るは窶れた私

暗い水面こじ開けて

貴方来ないかと掻き混ぜる

甘い夢見る白い渦

私の指先笑ってる

嗚呼夢ならば一層のこと

私を奪って連れ去って



寒さに震えるこの肩を

抱き締めてくれる温もりは

消えてしまった

大切だったはずの指輪は

あなたの腕からもぎ取って

花瓶にでも活けておこう

サイレンが鳴り響く

あなたの火葬が始まった頃だろう



「世界を敵に回しても君を守る」

そんな出鱈目要らなくて

口から漏れる嘘をナイフで刺した

僕から溢れた赤い涙が

果てしなく拡がって蝕んで

そうして『世界』は暗転した

僕だけ遺して真っ逆さまに

堕ちて

潰れた



世界はちっとも優しくない

それでも私は探してる

あなたの笑顔探してる

世界のあちこち探してみても

見つからないから振り撒こう

心臓差し出し手を振ろう

悔しかったら愛してみてよ

この愛撃ち抜いて私を殺して



哀しみなんてもう枯れた

怒りなんて既に旅立った

喜びは元から行方不明で

楽しみ感じる余裕はない

透明に息を殺した私の喉

潰れ果てて血も流れない

脳味噌も融けてしまった

あなたの愛を握り締めて

最後のひとつ高鳴る心臓

(@OdaibOt 透明に息を殺した)

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