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徒然なる日常に。  作者: 繰る井 莎鬼
12/20

111〜120

「あいさない」

「あいされない」

「あいしたりない」

「あいしたりしない」

(@feel_odaibot あいしたりない)



手を差し伸べて

水底に沈む命に触れる

皆、其処へ向かうだけのこと

何を悲しむことがある?

何を恐れることがある?

憐れみを抱くくらいなら

あなたの人生も道連れにして

静かにふたりで眠りませんか

(@odai_bot00 水底に沈む命に触れる)



蒼く広い世界の夢を見る

揺蕩う小魚 夢を見る

本当は生物室の片隅で

無色透明に浸かってるだけ

肉は削げ落ち 骨を晒して

呼吸すら忘れてしまった癖に

(@OdaibOt 青い、小魚、生物室)



取り憑かれたように

掃き捨てるように

零れた言葉に意味はあるのか

意味などないさと彼は嗤う

そりゃそうだと僕も微笑う

この言葉に意味があるなら

僕は何も失うことなど

なかったのだから



やさしいことば

やさしいひとと

しあわせすこし

つみあげるだけ


あなたがわらう

わたしもわらう

せかいはそれで

まんまるになる



私の声 私の脚 私のからだ


少しずつ ぜんぶ 壊れてく、

もうすぐ泡になってしまう


あなたを刺して生きるより

今の自分を誇りたくて


空に昇るわ たし を見 て

あな たが泣い てくれ た らい い

(@OdaibOt 少しずつ ぜんぶ 壊れてく、)



ぼくは知ってる

きみの世界が美しい理由を

ぼくだけは知ってる

きみの世界の理を

ぼくだけが知ってる

そこにぼくがいないことを

ぼくだけは知らない

きみが流した美しい涙を

(@OdaibOt きみの世界が美しい理由)



ナイショのはなし

あなたの耳に


ばってんマスク

わたしの口に


触れ合えないから

あなたとわたし


交わし合うのね

ことばとことば


探さないで

ほんとのわたし


隠さないで

偽りのあなた



私の内側にあるものを

曝け出して言葉にする


それは時に誰かを癒し

それは時に誰かを殴る


言葉は見えないナイフ

あなたは何も知らない


自意識過剰な嘘まこと

自己否定の罪と罰の先


豆電球すら不必要な夜

私の心を見捨てないで



深海魚に金平糖を

きっと彼等は星座になって

あなたの頭上で瞬くの


海月にキャラメルを

きっと彼等は街頭になって

あなたの足元照らしてくれる


わたしに与えられるのは

そんな甘いものじゃなく

鈍く光った銀色だから

あなたともここでお別れです

運が良ければ また 来世

(@odai_mzekaki 深海魚に金平糖を 海月にキャラメルを)

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