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徒然なる日常に。  作者: 繰る井 莎鬼
10/20

91〜100

さぁさぁお休みの時間です

ふかふかベッドにお入りなさい

あなたが愛の中毒にならぬよう

今日も見張ってあげましょう

大事な大事なお姫様

可愛い私のお姫様


『いつか必ず嫁に行ってやるわ』

(@OdaibOt ベッド、中毒、お姫様)



恥じらい 微笑み 春の嵐

白いキャミソールに花弁の抱擁

シロツメクサで花冠を

あなたは世界一のお姫様

わたしはあなたの騎士になる

(@OdaibOt 微笑み、キャミソール、シロツメクサ)



木漏れ日からあなたを見ていた

黄金の中で走るあなたは

誰よりも輝いていて

病弱なわたしはその後姿に

どうしようもなく焦がれ

そして静かな殺意を抱いたのだ

(@OdaibOt 木漏れ日、黄金、後姿)



フリルのスカート

もう履かないと決めた思春期

災い被り続けた人形の

供養に向かう雛祭り

残された霰 ぱきりぽきり

あなたへの想いも

幻想なのだと知りました

(@OdaibOt フリル、思春期、雛祭り)



真新しいスニーカー

小鳥のように軽々と

僕の気持ちも浮き立たせる

あの思い出も今なら

ドライフラワーにできるだろう

(@OdaibOt スニーカー、小鳥、ドライフラワー)



きっと躊躇いもなく

君を殺せる私で在りたかった

大切になればなるほど

私は弱くなっていく

それはもう既に私ではない

君を殺しても笑っていられる

あの頃の私でいたかった

(@OdaibOt きっと躊躇いもなく君を殺せる)



子供の頃は夢で溢れてた

ポケットを叩けば

ビスケットは増えるもので

空には必ず輝く星があって

自分は誰からも愛されていた


それらは全てまやかしだと

気付いてしまったその時に

ぼくらは互いの手を

強く握り締め合うのだろう

これ以上世界から

振り落とされぬように

(@OdaibOt 夢、ポケット、強く握る)



早朝 夜更かし 君の声

薄らぐ宵闇 黒カーテン

あと3ミリの隙間から

零れたのは 愛か 嘘か

(@OdaibOt 早朝、薄らぐ、あと3ミリ)



喉から手が出るほど欲しかった

あなたの細い手首を持ち去って

ただただひたすらに釘を打った

あなたの痙攣と血飛沫が飛んで

私の喉と心は満ち足りていった

(@OdaibOt 喉、手首、釘)



やっと手に入れた

愛する人の生首に

くちづけしたあの

サロメのように私

サクランボを一つ

頬張って魅せるの

(@OdaibOt 生首、くちづけ、サクランボ)

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