91〜100
さぁさぁお休みの時間です
ふかふかベッドにお入りなさい
あなたが愛の中毒にならぬよう
今日も見張ってあげましょう
大事な大事なお姫様
可愛い私のお姫様
『いつか必ず嫁に行ってやるわ』
(@OdaibOt ベッド、中毒、お姫様)
◆
恥じらい 微笑み 春の嵐
白いキャミソールに花弁の抱擁
シロツメクサで花冠を
あなたは世界一のお姫様
わたしはあなたの騎士になる
(@OdaibOt 微笑み、キャミソール、シロツメクサ)
◆
木漏れ日からあなたを見ていた
黄金の中で走るあなたは
誰よりも輝いていて
病弱なわたしはその後姿に
どうしようもなく焦がれ
そして静かな殺意を抱いたのだ
(@OdaibOt 木漏れ日、黄金、後姿)
◆
フリルのスカート
もう履かないと決めた思春期
災い被り続けた人形の
供養に向かう雛祭り
残された霰 ぱきりぽきり
あなたへの想いも
幻想なのだと知りました
(@OdaibOt フリル、思春期、雛祭り)
◆
真新しいスニーカー
小鳥のように軽々と
僕の気持ちも浮き立たせる
あの思い出も今なら
ドライフラワーにできるだろう
(@OdaibOt スニーカー、小鳥、ドライフラワー)
◆
きっと躊躇いもなく
君を殺せる私で在りたかった
大切になればなるほど
私は弱くなっていく
それはもう既に私ではない
君を殺しても笑っていられる
あの頃の私でいたかった
(@OdaibOt きっと躊躇いもなく君を殺せる)
◆
子供の頃は夢で溢れてた
ポケットを叩けば
ビスケットは増えるもので
空には必ず輝く星があって
自分は誰からも愛されていた
それらは全てまやかしだと
気付いてしまったその時に
ぼくらは互いの手を
強く握り締め合うのだろう
これ以上世界から
振り落とされぬように
(@OdaibOt 夢、ポケット、強く握る)
◆
早朝 夜更かし 君の声
薄らぐ宵闇 黒カーテン
あと3ミリの隙間から
零れたのは 愛か 嘘か
(@OdaibOt 早朝、薄らぐ、あと3ミリ)
◆
喉から手が出るほど欲しかった
あなたの細い手首を持ち去って
ただただひたすらに釘を打った
あなたの痙攣と血飛沫が飛んで
私の喉と心は満ち足りていった
(@OdaibOt 喉、手首、釘)
◆
やっと手に入れた
愛する人の生首に
くちづけしたあの
サロメのように私
サクランボを一つ
頬張って魅せるの
(@OdaibOt 生首、くちづけ、サクランボ)