1〜10
哀しいことを哀しいと
苦しいことを苦しいと
訴え 泣いて 解放出来たら
あなたの元へ行けるのだろうか
◆
正常と異常の間には
大きな河など存在しない
高い壁など以ての外
言うなれば正常という名の白線を
踏み外すことのない綱渡り
果たして君は渡れるか?
『正常』のまま 堕ちぬまま
◆
嘘吐き、というのは何故
『吐く』のだろうと
常々疑問に思っておりましたが
あなたに出遭って解りました。
きっとあなた方のようなヒトは
息を吐くように嘘を吐くのですね。
◆
あの日の片想いがサイダァなら
今の私はビターチョコレヰト
カカオ99% 真っ黒け
苦くて苦くて飲み込めない
それでも1%の甘さを求めて
今日も齧るのチョコレヰトを
◆
募る想いは錆び付いて
形を持たずに崩れ墜ちた。
優しく冷たく静かにそっと
雨に解けた最期を看取る。
ああ。儚く脆い私の恋よ。
(@0daib0t 雨に解けた最期)
◆
「愛してた」
僕に降るのは君の涙
拭おうと手を伸ばしたが
僕のそれは鉛のように重くて
ああ、そうか、
「愛してたのよ」
例えばそれは愛に満ちた戯言でしか
なかったという訳だ
(@OdaibOt 例えばそれは愛に満ちた戯言)
◆
いつかまた
あなたの元に還るから
花も惑うほどの午後に
ただいまを言うから
(@OdaibOt 花惑う午後にただいま)
◆
わたしからあなたへ
最期の贈り物
あなたは要らないって
言うかもしれない
あなたの鎖骨に愛を埋める
少し痛くても我慢して
わたしの愛を受け取って?
(@OdaibOt 鎖骨に愛を埋めた)
◆
記憶をなくした人魚姫
今日も波間で歌ってる
何処かで聞いた王子様
迎えに来ると信じてる
だけども本当は人魚姫
王子を刺して殺してた
罪の意識に耐えられず
記憶をなくした人魚姫
なんと憐れな事だろう
(@odai_mzekaki 記憶をなくした人魚姫)
◆
薄汚れた愛情は指先へ
摩耗した心情はごみ箱へ
がらくたで武装して
踏み出した一歩が
いつかの私への目印になる