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[メイドの復讐時間]

久美子は「クミ」とメイド喫茶ではそう名付けられた。お客さんからもクミちゃんと呼ばれることもあったが別に変な顔や嫌な顔を見せなかった。だけど、クミからこんな言葉を聞いたのは初めてだった。

「こんな喫茶で働けるなんてマジラッキー」

「ラッキー?」

「だって、給料の明細を貰えたけど【五万七千円】。コンビニで働くよりいいじゃんかよ。」

楽しそうに笑っている久美を見て私は思った。

「いつまでもつかな?そうしている態度が!」

「ん?何か言った?」

彼女は耳がいいのかわからないけど聞こえたかもね。

「美央さん、最下位メイドの服着させないといけないよ。」

「あー忘れていた。久美ちゃんちょっと来て~!」

久美を美央さんが呼ぶと最下位の服を着させた。

「え、ちょっと待ってよ。これはあり得ないよ。」

「ハァー。何?今更、あり得ないとか言うとかこっちの方があり得ないんだけどもし、あり得ないって言うのだったら給料返してよ。」

久美は黙って、素直に従った。

私がお客さんの前の舞台に上がって、紹介をした。

「ご主人様、お嬢様 お帰りなさいませ。今日から働く私達のペットがいます。では、舞台に登場してもらいましょう。どうぞ、私達のペット「クミ」です。」

(えっ!?私がペット。でもこんな服で出るなんて恥ずかしい。)

「千尋、恥ずかしい。あの服にしてよ。」

「あ?何言ってんだお前!その態度いい加減にしろよ。最下位らしくしろよ。もう給料使ってしまったんだろ!?あの服を使う資格がない服を使いたいなら金払えよ。あの服は【五万円】だよ。」

お客さんも待っているからしょうがないから、胸が出た状態で舞台に立ったワンコを見てお客さんは「裸だ!」

「自・・・己・・・・紹介しますワン!クミワンよろしくお願いします。」

紹介も終わったことだからクミはさっさと階段を降りようとしたが、クミ専用の首輪とリードを着けられ、その場から移動できなくなった。

「あの、話が違っ。」

「はい、紹介も終わったけど今からイベントやりたいと思いますね。その名も

【クミワンコの初入学撮影会】やりたいと思います。」

えっ!?そんな話してない。私知らない、やりたくない。

其れから、5時間後最後の50人になった時にクミが体震え始めた。

「あれー?もう我慢できないの?」

彼女は美央さんや美琴と私に助けを求めても知らんぷりした。私もやられた、この「白井久美子」に助けを求めても助けてくれなかった。その手を足で踏まれた。それが許せない気持ちが高ぶった。今はこいつの時間だから思う存分、やれる。復讐が出来る。

「もう少し頑張ってみようか。じゃあ戻って。」

クミは少しずつ場所に戻っていった。でももう我慢できなくて、泣き出した。

「あ、はい終了ー。じゃあ、次は【お手】をやってみようか?できるよね。」

私に何かされると思い、私の目を見ない。

「じゃあ、わかったわ。あなたがそんな態度をとるなんてね。」

(終わる。終わった。私帰る。あっもう我慢できない。)

「じゃあ、バラすね。貴方が『白井久美子』だということを!」

「・・・・・・!辞めてください。」

「じゃあ、どうするかわかるよね。もう貴方高校生じゃん。」

「やります。お手をやらしてください。お嬢様。」

「早く、やれ!」

「待って、お客さんクミやるって!」

クミ立ち上がることもできずにその場でお漏らしした。その場を見た私は心の中に闇が生まれた。「今ねなんとクミがお漏らししちゃったのでクミのお漏らし撮影会イベント開始です。どうぞー!」

と私は言ったら、お客さんはクミを目がけて走り出した。

パシャパシャという音や光が止まらなかった。

「躾ればいいペットになるのかな?」あれまた心の中に闇が生まれたかな。

22時に回ったところで閉店した。

クミはもうこの喫茶で働くことしかない写真を公表されたくなければ。

クミは頑張った。後は自分の始末は自分ですることを躾なければいけないね。

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