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少女鍛練・甲

今回は説明回です。


ちょっと長くて読みづらいです。

「さて名前が決まったから、次は葉月を鍛えるわよ?


早苗も手伝いなさい。」


「鍛える?


なぜですか?」


「お金に縁のない生活を送るには身体が強くないといけないってことよ。」


霊夢は葉月に有無を言わせないように早口で言った。


葉月の問いにはお茶を濁したが、それは霊夢なりの考えがあってのことだった。


霊夢の生活は基本的に妖怪に依存している。


博麗の巫女は幻想郷を維持するための結界の要であるとともに、人間と妖怪の調停役でもある。


妖怪が人を襲い、人が妖怪を退治する───。


それは、妖怪が存在を失わず、存在の依代となる人間がいなくならないようにするための幻想郷のルールだった。


そして博麗の巫女は妖怪退治を請け負う立場だったのだ。


博麗霊夢がそのあり方を変えるまでは。


霊夢は生来のめんどくさがりなのだ。


修行を嫌い、争いも面倒、妖怪と人の関係も面倒なものに思っていたのだ。


故に妖怪が起こす異変と人が行う妖怪退治を競技化したのだ。


これにより妖怪は存在をアピールするために人を襲う必要がなくなり、人は妖怪の影に極度に怯える必要がなくなった。


そして妖怪退治が競技化されたことにより、博麗の巫女でなくても妖怪退治が行えるようになった。


故に人里より遠い博麗神社まで行って妖怪退治を頼むことが少なくなったのだ。


博麗の巫女としての収入がほぼないのはこの事が一因である。


それゆえに霊夢は人里で食物を得る術がないのだ。


食物がなければ餓死するしかない。


しかし、博麗の巫女は妖怪にとっては必要な存在なのだ。


また、今の幻想郷のあり方を気に入っている妖怪も多い。


ゆえに妖怪は建前はさまざまなれど霊夢を寵愛し霊夢の生活を援助しているのだ。


しかし、彼女、葉月にはそのような特別な事情などない。


人里で生活させるにはいくつかの懸念がある。


ここに住まわせる以上、穀潰しにするわけにはいかないのだ。


葉月を鍛えるのは葉月に力があることを示させ、妖怪たちに認められるようにするためである。

思ったより長くなったのでここで切ります。


そろそろ彼女を出したい……。

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