付録68
一人 一人 一人 だ。
始まりも一人なら 過程も一人。
洗練され 収束し
捉え どころを 失う。
一人で。
これは 技術であり 温かさ を 提供する為の ものではない。
一つの機構。
小さく 持ち運びやすい。
そして 温かさは 機構 だけでは 難しい 足りない。
それは
履行者の 協力が 必要な はずだ。
人情が必要 と言って いいはずだ。
機構を 運営する 個人の 意欲が。
機構に 血を通わそう とする 意欲が。
切り捨てるに しても 。
輪に入る為に ならない。
みんなに マジル 為に ならない。
この技術は それらの オモシに なる。
この技術によって 迎えられるなら 無くとも 無い方が ずっと
簡単に 歓迎される。
迎え入れられる。
輪から 出る為に。
みんなに さよなら する 為に。
個人として 滲み。
出て行く ために
この技術は 有効だ。
この技術は これは サミシイ一人を 変えてはくれない。
精々 その場限りの 慰めを 覚えるだけ。
反って 辛くなる タグイノ 気休め。
楽しい楽しい 小粋な 宴会芸には 遠い。
卑屈な人品を 引き上げは しない。
嫌な奴は 嫌な奴。
偏屈は 偏屈。
そのままだ。




