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付録4

落とさないで。


そっと 手のひら に 缶を乗せる。


空の さほど大きくない モノを。


少し して、


不意に 缶をツツク。


落ちるか 落ちないか キワドイ所。


その人が あわわ とオタツクなら。


その人は 痙攣を 随意に 行う事が可能だ。



機能は有る。

無い羽で 飛べという わけではない。


そう説明した。


霊媒に。


あの時の 霊媒の顔は なんだろうな。



納得しかねる、

そういう顔。

あるいは、




手のひらのスズメ。


ぼんやりしていた。


逃がそうとしているのに。

いつまでも、

静かに じっとしていた。

手のひらの上で。


あのスズメを思い出す。



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