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ヨタ22
ヨタ22
赤茶けた 淡い スナベ。
明るい茶色 と さらに 明るい 茶色がある。
朝焼け か 夕焼け か。
くもり 区別は つかない。
乾いた ドジョウ。
そこは 。
火星を 連想する 人がいた。
火星に 連れられた と その人は 言ったそうだ。
その人は 自分のマユゲを 抜く 癖が有る。
全て 抜いてしまう。
指が 長く 巧みに クミカエル。
機械的な 動力機関を 連想させる。
蜘蛛が 糸を 巻く様でも 有る。
獲物に。
とても 細く 長い。
理知的な 感覚を おぼえる。
話は しない。
。
指を 組み または 組み換える。
立ち会う 人 が 我慢できず 発言する。
。
発言の 最中も。
発言の 後も。
勤勉に 行われる。
組み換え。
沈黙。
結局 一言も 無かった。
その人も 僕も。
その人は 指を 組み立て 組み換え 過ごした。
僕は 見ていた。
その 様を。




