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ああ
幼かった あの頃の様に
○
母の背に
担がれ
運ばれ
寝床に 入る 。
整えられた安全 。
小さな 世界 。
幸せな 。
○
黒い 濃い 影から
守られ
恐怖を忘れ
温かく
安らぎ
眠る事は
もう
出来ない 。
僕は 幸せに 安堵するには 固く 脆く 遅く
知らなくて ヨイ事を 知った 。
知るべき事を 取り零した 。
歳をとった 。
僕も 周囲も 。
それ 以外も 。
○
肋骨に ぶら下が られ
苦しい
嘲笑う声 ぶらぶら ぶらぶら 。
どこなの か 。
嘲弄者は 。
○
これが 本当に
正しい 手順 ミ
道順なのか 。
こんなに
苦しく
寂しく
救いが無く 。
正しさ が 合理 利潤 有益で ない時に 輝くのだ
と しても あまりに これでは いったい
惨めすぎる 。




