先人に捧ぐ
先達たる霊媒に 言上する 。
幾つかの 言葉を 。
○
雲が
いや 空が 高いなあ 。
飛行機が 飛んでいく 。
雲の下を 。
点滴を ぶら下げ 横たわる 姿は 物悲しい 。
質問に ずれた 返答を する 様は 寂しい 。
脊椎に 麻酔を 入れる為に 注射を した
けど
それだけで 逝きそうな 痛さだった 。
病気に 為るとは 思いも しなかった 。
暇なら
暇が 有ったら また おいで 。
うんぬん 。
○
失われた のか 。
また 取り戻すのか 。
どう 転がるのか 予断を 許さない 。
△
僕は ここ数日で 多分 僕の記憶出来ている
範囲内で
もっとも
あるいは 初めて
心から
幸せ に なりたい
そう 思った 。
目に 涙を 浮かべて 。
僕は幸せに なりたい 。
お見舞い の帰り
電車を 降りて
家路をとぼとぼ 歩きながら 知った 。
ぼくは まったく 幸せに なろうと していなかった 。
ずっと 今まで 。
▽
ある種の結果に ついてくる モノだ
と 思っていた 。
幸せ は 。
実績とか
消費税とか
影みたいに 。
もっと 見据えて
もっと 欲して
やっとモノになる
もの なのかも
しれない 。
○
幸せ に ついて よくよく 思いを募らせた 。
僕は どうすれば 幸せ なのか 。
気持ち良ければ 幸せなのか 。
技術が それだけで 僕を 幸せ に
しないの なら 。
技術が 何かと 合わされば そうなるのか 。
また 全く 別の
何かを 探し始める 必要が あるのか 。
それとも このまま 行った先に 在るのか
技術の先に 。
□
少なくとも 身辺に
辛い事が 有ると
僕も
楽しみが
減って しまった様に 感じる 。
とりあえず
お金 を
稼ごう 。
一円でも 二円でも 。
何があるか 分からない から 。




