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下等

 帯との 摩擦 を除く 。

帯に たばさまない 。

さも 帯に 差して有るように ヨソオウ 。

左手を 鞘の下から通す 。

前腕に引っ掛ける 肘で 腰に 押し付け 乗る様に する 。


 御婦人を 先導 する 様に 。

さりげなく 小さめに 。


 すれ違い を 演出 。

出発 。


  △


 いよいよ すれ違う 。


 すれ違う前に そっと 右手で 柄を上げる ぶつからない様に

気遣い する 。

傘を 傾ける 様に 。


 すれ違う 。

お互いを 左に して 。

鍔を浮かせる 。

振り向き様に 。

いつもの 様に 。


  □


 刃は 潰して

石畳で がりがり 。

引き摺って 歩く 。

切っ先が尖る は 危ない 。


 鉄の棒で 充分 。

手を斬る 心配も無い 。

どうしても 斬りたければ 弱らせて か

死体を 斬ればヨイ 。

それ様ので 。

動かず よほど綺麗に 斬れる 。


  ◇


 三重に 否定された 。

帯に差し込まない  帯刀の否定 。

刃を潰し  真剣の否定 。

奇襲の簡便さ  殺気の 否定 。




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