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抜き
僕が 知る 変わった抜き打ち 。
左の抜刀 。
左腰に 有る 刀 。
鞘から 抜き打つ 。
下から上への 左片手 順手の斬り上げ 。
目附 鞘当て 居合腰
鯉口を 切る 。
※左右の手は 逆に なる 。
主体は 逆に ならない 。
柄に 掛かる手は 左手 。
鍔を浮かせるのは 右手 。
痙攣 反発 抜き 斬る 。
逆は終わり
チブリ 納刀 残心 す と 立つ 。
意味は 知らない 。
先輩が 好んで 練習していた 。
流派の業では なかったと 思う 。
○
細部は 忘れて しまった
左手の抜刀が 焼き付いて いる 。
鞘は 上下 返さない 。
先輩は どうだったかな 。
抜き打つ前に 鞘を 引っくり返して いたのかな 。
斬り上げてから 諸手で袈裟に斬り下ろす のが
手順だ たかも しれない 。
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その 先輩だけが その業を 抜いた 。
大先生が 帰った後
自習の時間に 。
一人で 抜いて いた 。
詳細は 聞かな かった 。




