犬の糞踏んだ
頼まれた世話 。
結婚式の帰り
寄り道し
済ませよう 。
○
餌を与え 。
糞を カタシ 。
庭へ 放つ 。
跳ね ぴょんぴょん くるくる
犬 。
シバラクし
抱き抱え 犬
室内の 檻へ 。
フローリングの廊下
くにゃり 。
靴下に 柔らかい 感触 。
庭へ ユク サナカ 一つ ひっそり
落として いたのか 。
気付かなかった な 。
△
同期生の結婚式 。
幸せ か 。
△
靴下を 脱ぎ
廊下を アルコール消毒で
清め 拭い去る 。
もう 踏んでない
もう 片方も
脱いだ 。
裸足になる 。
○
円卓で食事
今も やってるの 。
×× 。
それとも ○○に 移った 。
それ
今 言わないと 駄目か なあ 。
目出度い席 。
僕の技術は 相応しくは 無かった 。
その瞬間まで 気付かなかった 事柄 。
忘れていた のか 。
○
系統は どこか 。
何の流れを汲む か 。
何なのか それは 。
曖昧に 微笑んだ 。
きっと ぎこちなく 。
それらしい 名称を 喪失して 久しい 。
○
言葉を 介さず 伝達出来る 。
○
言葉を 用いて 全容を 分かりやすく 印象ヅケル
事が 出来なく なっていた 。
言葉を 発する ぞ 。
溶けて 消えた 。
煙が 拡散し 分からなくなる 様に 。
より 細やか 。
より 普遍 。
溶けて 不明瞭 。
溶解した 。
もはや マバタキと 同位の 生理的反射 。
マバタキを 習熟し
感覚を 研ぎ 澄まし
養育し
全身に 流し入れ
絡み合い 事を起こす 。
つまり マバタキを
慎重に 味わい 観察し 仮定し
探る 。
それは 流派か 。
自国のか 他国のか 。
古いか 新しいか 。
何をしているか より
何を 自得した か で
実は 何も していないんじゃ ないのか
と
思う 思った 。
抑えられた発話 。
○
ぎこちなく微笑んだ 。
集合写真 。
拍手
拍手
ここで 盛大な拍手を
暖かな拍手を 。
門出を 送る拍手を 。
アイダに食事を 。
暗がりを
眩しい照明が
動き 照らす 。
新郎と新婦を 。
意図せず僕の眼球を 。
マブタヲ降ろし
やり過ごす 。
□
神父か牧師か
西洋訛りの日本語を 頭骨で響かせ過ぎる 。
聞き取りづらい 。
木製の長椅子 冷えた 。
蝋燭 ゆらゆら 。
歌われる 馴染みの無い 教会音楽 。
アーメン 。
おめでとう
おめでとう
花びらを 放り投げ 。
全て 茶番 。
懐かしさは 尽きていた 。
それでも おめでとう 。
△
僕の 母は ゴク 短いアイダ アメリカ人だった 。
日曜日に教会に行き 学び
シスターに 成りたかった時期が有ったそうだ 。
支払いはアメリカ$で 。
しかし
よくよく考えると
戦争で 盆地に為った
と
いうぐらい 撃ち込んで
散々殺しておいて 隣人愛もへったくれも ない 。
後からノコノコやって来て したり したり 。
殺さなければ うたえない
なら 。
なら 。
○
頭部の筋
シャンパンが 僅かに 入っていても
問題無し 。
生演奏のバイオリン 刺激な照明 肉 魚 甘味
問題無い 。
祈りも郷愁も もやもやした心理作用も
問題無し 。
全て どこか 遠い出来事 。
伸縮し続ける する頭部の筋肉だけ が
僕を 繋ぎ止める 。




