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殺意
殺気を 感じて 云々 。
どの 本数でも 。
まずは 殺気を 感じて
と
有ったはずだ 。
目附 鞘当て 居合い腰 。
柄に手を掛ける 一連の所作 。
その前に 。
この
殺気を 感じて
どう 動く 。
これだけ が 指示が
飛び抜けて 曖昧だ 。
出力ではなく 入力 。
殺意を 向けられて
どう 反応 するのが
らしい か 。
また
何を 求められている のか 。
殺気を 受けて
ああ
殺され る 。
あの人 。
棺箱の 祖父だ 。
死にかけの犬 。
いや
猫 。
兎 。
魚の 。
自分 死ぬんだ 。
死ぬことを 知ったんだ 。
子供の日は 急速に 遠ざかった 。
怯え が
指先を 撫でる 。
そよ風の 様に そっと 優しく 。
両腕が タスキノ 様に ひろ ひろ
頼りない 。
冷たく 。
諦める のが正しく
チカシク
当然 。
○
そこで
はい
抜刀 。
はい
抜き付け 。
どうやって 。




