離れ
錆び付いた自転車 。
ごちゃごちゃ
と
積み重なる 。
高架沿い 。
線路か 道路か
判然と しない 。
草木で
返って
汚ならしい 。
緑が 生臭く 。
退廃を 教えた 。
○
昭和の日 。
昭和の家 。
木造と
ぼうぼう
に
伸びた
庭の の 草地 。
△
瑞々しい 老人の 腕 肌 色 。
骨 張った
薄い 筋肉 。
ナマッチロイ 肌 。
骨格を梱包する 袋 。
人形メイタ 。
歓迎を
しているのか 。
していないのか 。
つぶらな 瞳 。
ヌラツイタ
少し 萎んで シワの存在する
眼球 。
赤い 血管 。
魚の イキエ を 思い起こす 。
長方形の紙を オモムロニ 差し出す 。
僕に
僕の方へ 。
玄関を
履き物を 脱ぎ 上がり込む 。
受け取り 眺める 長方形の紙を 。
葉書か 。
手触りを 思う 。
×
イカナル 教えが
そこには
有るのか 。
さら と 眺める 。
平凡だ 。
それらしい 文言 。
実の無い
どうとでも 取れる 。
標語に 劣る 伝達力 。
読解する 力が
足らない か 。
まやかし か 。
どちらにせよ
記憶できそうな モノを 発見 出来なかった 。
事実 忘れた 。
そこで
ふと
自身の 履き物を 見る
と
虫が タカッテイタ 。
ウジャウジャ
ナメクジまで 一匹 混じっている 。
サンダルが 台無しだ 。




