濡れ髪の功
浴槽に ざぶり
浸かる 。
顔と足を 水面上へ 移行 。
によきり
と
水面に 生える両足 。
天井は 傾いて 水滴 。
電気は 点かない 。
交換しよう 覆いを 外そう
と
したら あまりにも 強固
断念 。
○
ざばり
顔を 上向きから 横向きへ 。
頭を 浮上 。
髪を 上げる 。
前は
カリアゲか丸ボウズか
だった 。
今は 伸びた 。
やや 。
耳に 掛かる程度の 長さでも
濡れていては 大層 重く 感ぜられる 。
むずむず するな 後頭部 。
もぞもぞ
と
浴槽内で もがく 。
ぴくぴく
するな 。
後頭部の 筋肉が 。
かつて
耳が 動く 同級生 が いた 。
名も 忘れた 彼 。
顔も オボロゲダ 。
その 動く 耳が 思い出される 。
△
せっせ
と
習熟に 励む 。
ぴくぴくする 後頭部 両耳 。
ツラレル眉 。
左右 動く 。
引き付ける 。
広がっては 縮む 左右の幅 。
続ける事 シバシ
痛く 為ってきた 。
湯から出る か 。
□
シバラク
練習 。
痛み
と
寝た 。
○
後頭部の筋肉 。
その収縮からの 痙攣は
頭部の 仰け反り が 分かりにくい 。
より 洗練された 起動 。
頚部の痙攣は より 穏やかに 始まる 。
右主体の場合
右耳の下側 左耳の 上側で 後頭部へ向かって
引き合う 。
左主体の場合は 上下 逆に なる 。
この作業は口腔音と連動させる事で
より 容易になる 。
アゴの開閉と 頭部の傾きは 連動し
首 も それに ナラウ 。
中間にある 後頭部の筋肉も 当然 準ずる 。
△
再発見なのか
かつて 自分に用いたのか 。
曖昧だ 。
初見なのか
どうか 。
ヨクにたモノは 多い 。
□
捨てたモノを
すっかり 忘れて
拾いナオシテいるのか 。
分からない 。




