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ヘソの綺麗な童貞
あ
生まれ持った限界点 。
嫌みなモノだ 。
一体の心地 。
対立する
諸々の
狭間で
繋ぎ止める 。
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子供が
便所に籠り 泣いている 。
寂しいな 。
泣くしか 出来ないのは 。
どれ程 泣いても 何とも ならない 。
僕も 泣きながら 知った 。
涙は
慟哭は
無駄 。
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僕の 環境を変えるには 足りない 。
○
鏡を 睨み付け 。
己の顔を 見た 。
犬の顔だ 。
鼻に皺が寄り 眉間に皺が寄り
嫌になった 。
怒りが 。
その状態と そこに至る 全てが 。
制御出来ない アラユルモノヲ 嫌悪した 。
まだ 子供だった 。
歳をカサネレバ 向上が有り より良く成る
と
考えていた 。
※家猫が 虎に成るより 困難だろう 。
まったく 無根拠で 待っている だけだった 。
友達を 楽しみに 待つように 。
自身の 向上を 待っていた 。
恐ろしい 勘違いだったな 。
当然
待てど暮らせど
それは 来なかった 。




