善意に怯える
あ
立派な 人でした
か 。
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死んじまってから
どんだけ
よいしょ よいしょ
と 持ち上げても ね 。
もう 死んじまったよ 。
何年も 前に さ 。
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謝意とは
言葉 だけ なのか 。
汗だく で
貧乏で
隻眼で
片膝も 良くない 。
戦場の流れ弾 だ 。
農家の おっさん 。
裕福でも ない 。
戦後 スグニ 骨集め 。
せっせこ せっせこ 。
善い事を した 。
無報酬で 。
そう だろう
敬意が 在る 。
扱いに 。
でも
それが 何の
足しに 成ったん だろう か 。
当時 。
敬意を集める とは
不都合の 押し付け か 。
そんなに 誉め そやす
なら
もう 少し あるだろう
出来る ことが
出来た事が ささやかな モノでも 。
生きている 内に 助けて
あげて欲しかった 。
モットモ 辛い時に 。
僕の耳に その事が 入り
心から
感謝が したい 。
感謝される側は うんざりだ 。
僕の 考え過ぎで
実際は
助け合い 励まし合い 。
敬意在る関係を 生前に築いた はず 。
僕が 知らない だけ さ 。
僕の考えを 話しても 押し黙るだけで 訂正を
して くれなくとも 。
きっと そのはず さ 。
彼は その苦労に ミアッタ 報酬を
得た だろう か 。
金じゃなくとも
何でも いいんだ 。
当人が 納得出来る 何かを




