365/482
お腹を空かした まっちょめん
お腹を空かしたまっちょめん 。
疲労は 頂点に 達した 。
座り込み 涙を 浮かべ
帰りたい
と
我知らず
溢す 。
糖分の枯渇 。
内蔵への 過大な負担 。
周囲の 冷めた 眼差し 。
精神への
筋肉への 攻撃 。
気力は 否応なく 削られ
自問自答 は 鳴り止まない 。
何故 。
張り巡らされた 静脈 。
そっと 指で 押し
感触を
慰めと する 。
ふと カゴが メニツク 。
飴だ 。
黄色いベッコウアメが
妖しく 誘う 。
食べちゃいなよ 。
さっと 。
お おお
赤い(青い) ぎさぎさ が 破り やすそう 。
お腹を 空かして いるんだ 。
とても 。
とても だ 。
でも
いらない 。
もっと
欲しいもの が
この先に あるんだ 。




