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夕暮れは 日没前
助けて 欲しかった 僕とは
ズイブン 換わって しまった 。
あの頃とは
今は 違う 。
ぼくが 助けて 欲しいのは
あの頃の
僕だ 。
今更 助けに来ても 別人だ 。
お呼びじゃ ない 。
手広く
やり過ぎ たんだ 。
どれ程 一所 懸命 だった
と しても
広げれば ヒロゲルほど
手薄に 成るん だ 。
その 一つ一つ は 。
出来るのは 限られた 人物 だけ だ 。
それも 多大な 犠牲を 払って 。
ヒトカドに
成れた
はず だ 。
搾れば 。
十分に やれた 。
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夕暮れ が 日没前なんて 分かっていた 。
暗く なるんだ から な 。
それでも 気付いた時には
すでに 真っ暗 。
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当然を 見落とした 。
あるいは 後回し に したんだ 。




