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張り巡らされた 痛み。

 自分の身体が

自分の制御を 離れて

勝手をする。

それは 落涙だったり 粗暴なフルマイだったり 暴言だったり

友達と喧嘩をしたり 色々だ。

後で 後悔どころか 悔やみながら行う そんな行動だ。

しまった と 思いながら 流される。


 幼い頃 幼稚園の頃から 泣くのは 涙は 嫌いだった。

自分の意思に反して 勝手に 出てくるから。

自分の身体なのに どうしようもないから。


 自分という 思考と 身体との齟齬。

これを 意識する事が 始まりになる。


自分というものが 案外

一枚岩ではなく がたつき 隙間

反目している事を 知る。


 全て 支配し 全て 制御しよう

と する と

反発され

諸共

転がり 落ちる。

把握しつつ ウマク泳がせる必要がある。


 手を庇って 頭を打たれる。

頭を庇って 腹を蹴られる。

腹を庇って 庇えていない。

隙間は アマリニ多く その瞬間に 全てを

守る事は 出来そうもない。

脆くなる。


 守る事は 誘導されている。

守りたい という意思は ちょろい。

後手になる。

相手に合わせ過ぎる。



 始め方が ヨク 立ち上がり方が ヨク

根回しが 終わったのなら

ツツガナク シマエ。





 刀を落とした。

大事な刀を。

両手が 滑った。

あるいは 打ち損なって 手から跳ねた。


 脇差し


こちらは膝を着き 大事だ。

見上げる。


 対手が いる。

手には 打刀が。

手の内に ある

対手には。


 慎重で ハヤラズ じりじりと 詰める気だ。

こちらは カラ手。

お互いの 間に 大事な刀が 転がる。


 脇差し


 離れるか

飛び込むか


拾うか 大事な刀を。

柄が こちら側。

呼んでいる。

 妙な間が空き

考えが 噴出する。


 鞘を

抜き 打てるか。

そこで。

軽く すかすか。

頼りない鞘を。

大事な刀の 容れ物に すぎない。

モノを。


 血が たぎらず

刃も無く

鋭さで

威嚇 出来ない

空の器を。

惜しまずに。







 




 


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