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回る作業。
繰り返される無意味な作業が
作業の従事者に 自身の 肉体に対する思索を促す。
作業が 無意味で あるほど
心拍と出入りする気体が起こす振動
だけが 内に在り 作業の為の存在になる。
疲れが 全てを磨耗させる。
そこで 留まる だけで 終わるかもしれない。
それでも 無意味な作業に
従事者は
自身の肉体を どう 使うか
考える
機会だけは 与えられている。
無意味だからこそ 意義を くっつけたいと 欲求する。
ただ乗りは 駄目だ。
ケツゲまで ムシラレル。
無意味の意味を考えても 駄目だ。
何であれ 自身にとって何なのかには 関係ない。
空の器。
お好みだ。
好きに詰める。




