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付録149

 ナタネの 黒々とした 種山の 中に

小さな 百足が潜む。


 血行と神経と筋肉。

血と神と筋。


 血を奉ずるなら

博打を打ち 酒を飲み 交われ。

沸き立つ。


 神を奉ずるなら

痙攣し 痺れ 全身を 貫け。

縮まる。


 筋を奉ずるなら

飼育しろ 完全に 自身を。

肥大する。


 一長一短 三者三様。


 マボロシ。

分けることは もはや 古臭く 三様は 混ざり ワズカナ

風味の 違いで しかない。


 痛み が 百足の様に 心臓の 側を 這い回っても

頬で 痛み が 弾け 刺さっても


 血は熱く 神は痺れ 筋は涼しい。


 練習 と 課題。

立つ という 事が 練習では ない。

立ち ながら 出来る事は何か。

与えられた課題を こなしながら 何が やれるか。

探し 試み 。


 馬上の人は 待ち人か。

目的地に 着くのを 揺られて 待ちわびて いるか。

 待て 待つ 十年が 流れる。


 待ち とは 何なのか。

いつか 訪れる 救いを 願う事か。

 待つ 何よりも  出来る事は。

待望を  その為に 否定する。

訪れた救いを 叩きのめす 遅すぎた明日を 叩く。

待つ 待ち続ける。

待つのを 決めるのは 希望が いる。

待ち続けるのは 失望が いる。


絶対に 来ない という 妥当な 結末。

それでも 待ち続けるには

もし もしも 奇跡が

オコリ 救いの日を 迎えた時

拒否する事を 決める 事だ。


 来るかも と 思い 待てば 持たない。

苦しみが 積もる。


 来ない 決して

来ても 拒絶して みせる。

 遅すぎた

訪れる事は もはや 意味を 成さない。


 訪れた救いを 否定し 拒絶する 為の

無意味な 待ち。

救いを待つ人間で 在りながら

否定する 待つ事が 報われる事を。

日々の工夫が 己の工夫が

与えられた救いを 不要と 断言し

排斥し 処断する  しよう と している。

その為の 積み重ねを 延々と 行い続ける。

それだけが 終わりの 見えない 苦しみを 待たせ続ける。


 無意味な 行い だけが 長々と 恐ろしく

保存が 効く。


 




 


 


 


 



 

 







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