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付録78
休息と怯え サビシサ。
子守唄を 聞くと さびしくて しょうがない。
幼児の頃から。
眠りに着く。 さびしさから 逃げる様に。
どうしても 熱を 取れない。
森に 行こう。
緑地公園で いい。
ひっそりとして 薄暗く ざわついて
トキオリ ヒドク 静かだ。
枝が 落ちた 残響。
うすら寒い
ドサリ。
虫の羽音。
枝の影が 急速に 薄く 濃く 入れ替わる。
ざぁあっと 音が 通る。
枝の隙間 光が チカつく。
自分は 何をしているんだ 一人で
森で。
何を 探しているんだ こんな所で。
日が落ちる。




