小さないじめ~ぼくの名前~
こんにちは。さゆきちです。
今回、書いたことのないホラー&青春に挑戦しました。
なんて言うか、表現するのがむずかしかったので、心暖かくして読んでいただけるととても幸いです。
前書きが大きくてすいません。では、お読みください(w^ー^w)
こんなに嫌な人生を送ったことはない。
それは、ある年の秋のこと...。
ぼくは、南町からこちらに引っ越してきたばかりで、まだ慣れてない。
あ、ぼくは今年で新一年生。南 秋と申します。
あと20日で僕の誕生日が来る。
名前は、二文字しかないから簡単だ。南に秋だよ?誰だってわかる名前。
でも前の学校では、この名前のせいでいじめられてた。
それは今から3か月前...。
「やあ、秋。今日も早いな。って、あたしもだけどww。」
「おはよう。」
それは、僕の勇逸の親友、親子だった。
あ、この子は、女の子なんだけど、男の口調で。
名前は、桜坂親子。
名前はまるで、令嬢のようだが、普通の中の普通に生きている。
ぼくの最初の親友。幼稚園の頃からのな。
さて今から授業なんだけど、あいつがいるからな。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴った...。い、行かないと..。
〔教室〕
「やーい!!南秋が来た~!!」
「きゃー!わーーー!」
僕はクラス一のターゲット(いじめられっ子)。
と、そんな時ちょうどいいタイミングで先生がやってきた。
「さぁ、みんな。座ってねー?」
「はーい。」
みんなが座る中、僕も座った。
そんな時先生が、
「あれ?っ秋くん、なんかあった?」
「え、大丈夫です。」
そのとき、いじめっ子の太希が言った。
「あっ、はは。おまえ、漏らしたのか?」
「はぁ?秋がなんでそんなことすんのよ。ありえない。バカじゃないの?」
と、親子が太希をにらみつけて言った。
「うるせー。親子のくせに。」
「親子じゃねぇ!親子だ!」
ほらほら、と先生は二人を止めていた。
そんな中、クラスのみんなの目は僕を見て『クスクス』と笑っているように見えた。
もうヤダ。僕はいつもそうだ。こんな、世の中。いないほうがマシだ。
すると、僕の目の前は、真っ白になっていた。
まるで、夢を見るための幕に何も描かれていないように。真っ白だった。
僕は意識が朦朧として倒れた。気が付くとそこは、うちの学校の保健室だった。
「あら、起きたのね。南くん。」
「あ、先生。」
保健室の先生は僕のベットの近くに来て言った。
「大丈夫よ。秋くんは、意識がなくなったとかそういうことで倒れたわけじゃないから。」
「あ、はい..。」
「えっと、あの状況で普通にいられるはずないものね。つらかったわね。」
「あ..はい。あ、親子は大丈夫ですか。っていうか、大丈夫ですよね。」
「え?あ、桜坂さんの事ね。うん、平気よ。」
「じゃ、良かった。」
「ふふっ。あ、今の状況を説明してくれる?」
「あ、はい。」
しばらくして、チャイムが鳴った。
「じゃあ、自分で帰れるわね?」
「はい。もうすっきり、大丈夫です。」
僕は、保健室を出て、教室に向かった。
教室のなかは子供たちの声でざわついていた。
「あ、秋。大丈夫だった?」
「うん、少し、倒れただけ?だったりって言うか..。」
「ははっ、全然大丈夫じゃん。」
僕が話して言うのは、親子。なんだ、全然大丈夫じゃないか。って当たり前だけど。
「あ、そうだ秋。」
「ん?」
「先生が、相談室で待ってるって。...太希と。」
「え?!あ、わかった。ありがとう。」
ぼくは、恐る恐る職員室の前にある相談室に行った。
ガラガラ...。
「あ、秋くん。大丈夫だった?」
「あ、はい。平気です。」
「ほら、ここに座って。」
『ここ』とは、太希の隣。
「えっと..秋..。」
「...。」
「ごめん。」
「うん。」
「聞こえないよ?」
「いいんです、先生。もういいんです。」
「はぁ?」
「え?秋くん、もういいって。」
「知ってます。太希がすごくいい子だって。だからいいんです。」
「秋..。なに言ってんだよ。おれ、お前に..す..すげー..すげぇひ..ひどいこと....。う~~。」
「え..?」
隣を見ると、太希が泣いていた。
初めて見た。太希の泣き顔。
この顔が見たかった。僕は、本当はこんなこと思ってあるはず。なのに..。
なんだ、この気持ち..。た、太希が泣いてる..。
変な感じ。なんか、なんて言うか。
悲しすぎる
「た、太希君。泣かないで。」
「せ、ぜんぜい!!ぼ、ぼぐ..は、恥ずかしいです。ぼく、あぎにひどいごと..して...。すごく..。」
「太希。」
「...?」
「泣くな。僕の前で泣くなよ。いつものいじめ言葉はどこ行ったんだよ。」
「..はぁ??」
「だから、ぼくもういいって言ってるだろ?」
「..で...でも..。」
「いいよ。もう、ただし、僕に二度といじめしないって、約束して。」
「..もちろんだ。お前に、そんなことしない。だって、こんなにいい子なんだもん...。」
いい子
そんなの、ウソだ。太希から聞ける言葉じゃない。
「ウソじゃねぇよ。これはホントのホントだ。」
それから、僕らは相談室に居候するように、一時間。
今までのぼくたち、これからの僕たちの事。話し込んだ。
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※ここから、若干、怖いです。ダメな人はここでやめてください。byさゆきち
あれから、3か月後。
太希は、親子の次の僕の親友になった。
僕は、学校を卒業して、新しい新一年生になろうとしている。
太希、元気にしてるかな。
ピンポーン!
家に、一通の郵便が届いた。
送り主は不明。
「なんだ?」
僕は恐る恐る、箱の中を開けた。
箱の中には...。
人間
キャーーーーーー!
箱の中には、手紙が添えてあった。
そこには...。
「こんにちは。殺し屋ⅹ(エックス)と申します。今回、そちらに一人の死がいを送りました。」
はっ、はぁ??
そこに書いてあった、名前で、僕の人生は幕を閉じた。
その名は...。
end
最後まで読んでいただきたいありがとうございました。
コメントで、言いたいことがあれば、書いてくれると、これからの小説に役立てられます。ヨロシクお願いします!
さゆきちでした(^v^)