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反撃開始。多分!



ダンジョン入り口付近には既に1000人程の兵士が集まっていた。時間がたてば今日中にあと1000は増えるだろう


「ティアナ...お前も手伝うか?」


「はい、もちろんです!」


「そうか...それならしっかりと見ておけ。そして構造を覚えろ。それが今回出来る事だ」


それにしてもよくあの小国が2000も集めたな。そりゃ国全体から集めれば万単位だろうが、王都に駐留している奴らだけで2000もいるはずがない。おそらく王都の警護を任されている者も招集したな。


「一応100層を作っておくか」


100層・・・とても広い空間が広がっている。入り口と終点の間に城壁を設け、遠距離系の武器が自動で補正を掛けて対応する。その数、たくさん。そう、沢山だ弾幕は力だからな。そして城壁を抜けた先にはSランク級の魔物を多数配置した。そう多数だ!魔物オールスターってところだ


「まっ、これなら突破されることはないだろう」


あ、ちなみにこのダンジョン1度に入れるのが、6人までに設定してある。数が多ければ有利だもんね!10分後にまた入れるようになるけど、1層に入れるのは合計30人までとなっている。30人を超えそうなら入れない仕組みだ。どうなってるのかは知らん。多分便利な能力。


そして1層にも罠を仕掛けておいた。



○ミリア王国兵のとある隊長A視点



「国王陛下は魔王の首を欲している!魔王を討ち取った者は期待して良いだろう!いや、正直に言おう!騎士団長の座を頂戴出来る!頑張ってほしい」


「「うおおぉぉぉぉおおお!」」


騎士団長の座は俺の物だ!俺が魔王を!



俺は今ダンジョン内部にいる。そしてダンジョンに入って、いくつかわかった事がある。


一度に入れるのはおそらく6人まで。これは入る時に、壁に手形が6個あり、それに手を嵌めて、全員揃ったら押すと開いたからだ。一度に入る人数を絞るつもりだろう。そこで俺たちは後続が来るのを待った。そして5組目が到着した後は入って来ない。これはおそらく合計で30人までという事だろう。



「はぁはぁ...くそっ!」


30人いた仲間も2層に来るまでに三分の一が減った。なんだこのダンジョンは!?1層を抜ける為に1時間はかかったぞ!?大した長さではなかった。せいぜい500mといったところだろう。なのにそれだけ時間が掛かったという事はそれだけ罠が多かったのだ。おかげで生き残った他の者も過剰なほど警戒している。


「死体を盾にしろ...」


「はい?隊長、今なんて...」


「死体を使えと言ったんだ!聞こえなかったのか!?」


「は、はい!」


くそ!だが序盤でいきなり殺しにくるタイプだったようだな。これで少しづつ楽になっていくはずだ!そうだ、そうに決まっている。





「ありゃぁもうダメだな」


俺はモニター(DPで購入した)で1番目に入ってきた奴らを観察していた。


「へ、なんでですか?死体を盾にされたら矢などが通じないのではないですか?」


「たしかにそうだ。4層まではなんとかはなるかもしれない。だが心がアウトだ。あれは考える事を放棄した目だ。希望的観測で動いてやがる」


前世は社会人だったからなぁ。だいたい人っていうのは態度と 目 に出てくるもんだ。実際態度が良いのが普通なんだが...笑


「なるほど、それで4層まではって、5層はどんな罠があるんですか?」


「ミノ君ことミノタウロスだ」


「へぇ〜ミノタウロスかぁ...って、ミノタウロスですかぁ!?あのAランク級の!」


「うん?多分そのミノタウロスだよ」


「ミノタウロスは騎士クラスでないと敵わない強敵です!」


「なるほどなぁ...兵士にAランククラスはいないのか?」


「いるにはいますが、騎士団などとは違い集団で戦うので6人だときびしいと思います!」


お、おぅ...俺が訊いたんだが、ティアナさん物知りすぎね?いや、俺が無知なだけか。


「お、2層も抜けたみたいだな。ただ、ここでゲームオーバーだな。人数が4人しかいない」



ほぉ!あのリーダーぽい奴、なかなかやるな。奴は今5層手前にいる。何故そこまで進めたかというと、生きている仲間を盾にしやがったw奴は分かっているな。他人を蹴落としてでも生きる事の大切さを。だがしかし!時には仲間ってやつが必要なのさ。特にこんなダンジョンではね。

奴の戦闘力的に単騎でのミノタウロス突破は不可能。まぁ選択ミスって事だな。進むペースが早すぎた。もっと仲間の消耗を考えるべきだった。あぁ!ミノタウロスと対面した奴の顔が楽しみだ

どうも!


ちょっと時間があったので2話目投稿しました。


とある隊長Aさんには犠牲となって貰いましょう。

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