女の子保護したよ!
「おおお〜!薄々感付いていたがまさに異世界ファンタジーって感じだな!」
「異世界ファンタジー?」
「いや、何でもない忘れてくれ。ところで王都に来たは良いが何しよう」
「そこは知らんよ。ただ、王に謁見だけはして欲しい」
「なるほど?まぁ、良いだろう」
「助かるよ」
「きゃぁあああ」
悲鳴!?こんな都会でか!?いや、都会だからこそか?
「マレット!」
「ああ!」
○???視点
お店が上手くいってないみたいで、パパがお金を借りていたみたいなの。そこで借金の取り立て屋があと1週間で返せないなら私を連れて行くって。
「ごめんな...ごめん、本当にすまない。必ずなんとかするからな」
だが借金は返せなかったみたいついに取り立てがやってきた。私は最後の抵抗として叫んだ。
この時私は知らなかった。ここが私のターニングポイントだってことを
○
「オラッ!暴れんな。大人しくついて来い」
「いやっ!やめてぇ!」
...なんだなんだ
「マレット、あれはどういった状況なんだ?」
苦い顔をしているマレットへ問う。
「借金の取り立てだ。私は介入する事ができない、あれでも一応法律を破っているわけでもないんだ...」
マレットも思うところはあるのだろう。
「よし、じゃあ、ちょっくら行ってくるわ」
「ふっ、まかせるよ」
「あのー、離してあげてくれませんかねぇ?」
「あぁ!?なんだこのガキィ!帰ってマンマのお乳でも吸ってろ!」
...あ?確かに若返ったけどお前よりは大人だ。ちょいと切れちゃったなぁ。僕は魔王だぞ!
「お金ですよね?いくら必要なんですか?」
だが、大人の余裕を見せねば!
「...がははははは!ガキには到底持ち得ない金額だぁ」
「つべこべ言わずに答えろよ」
「ひっ...き、金額10枚だ」
金額1枚につき100万円くらいのレートだ。つまりは1千万。
「マレット、本当だと思うか?」
「ははは、まさか!せいぜい銀貨50枚ってところだろ?」
「ま、マレットって...騎士団長か!?こっ、これは申し訳ございませんでしたぁ!」
権力は偉大!
「おい、本当はいくらだ」
「銀貨47枚にでございます」
ほらよっと銀貨47枚を渡す。
「これで良いだろう?さっさと消えろ」
「あ、あの...ありがとうございました」
「あん?あぁ、お礼なんか良いよ?」
「え、でも救って貰ったのに...」
「だって君僕の奴隷だろ?わざわざ言わなくたって良いよ。物を守るのは当たり前だろう?」
「えっ」
手を引いて連れて行く。
「ちょちょちょ!旦那ぁ!オラの娘を取り上げないでくだせぇ」
「黙れゲスが。こいつはもうお前の娘ではない、借金取りに何も言わなかった時点でな」
「あっ...」
と、少女が漏らす。
「うっ、だが!これはおかしいだろぉ!?なんで俺の娘を!」
「俺が、あの逃げた奴から買ったからだ。あくまでも所有権は奴に一度行っている」
「騎士団長!これはあまりにもおかしいと思いませんかねぇ!」
今度はマレットか
「いや?だって彼の言う通りだろ。更に言えば私はお前の事が嫌いだ。特に自分の子供を道具として見ている奴がなぁ!」
「マレット、行こう。ほら君を行くよ?あれはもう父親じゃない」
「う、うん...」
そろそろ昼時なので適当な飯屋に入る。
「ところで君の名前は?あ、俺の事は魔王って呼んでくれ」
「私はマレット・ブラウンという。この国の騎士団長だ」
「私はティアナと言います!パパの事は割り切ったわけじゃないけど...これからよろしくお願いします」
わーぉ、ティアナとかゲームとかのキャラに出てきそう。しかも今気付いたが可愛い。うん、これ大事
どうも!
女の子ゲットしました。多分
なにげに今日3話投稿とか()