5の倍数が鬼畜になったちゃった!
「まずはダンジョンに入った者の殺害を止めてほしい」
...ほんとにおバカなのか?
「なるほど?つまり貴方は自分の家に侵入者がいてもそのまま放置しておけと?」
「ぐっ、しかし!何人のミリアの民が犠牲となった事か!?」
「勝手に侵入してきたんだ。何人死のうがそんなことは知らん」
「うっ」
「だが、道が無いわけでもない」
「なに?」
「マレット殿、貴方はミリア王国でどの程度の地位か?」
「ん?私は騎士団のトップだし、父上は宰相だ。国益があれば大抵の事は通せると思うが」
「察しが良いな、俺はある提案をする」
「提案だと?」
「ああ、まずは関所を設けてダンジョンに入る奴から金をとれ。それと引き換えにミリア王国が発行する何かを持たせるんだ」
「なるほど?」
「それを持っている者は死にそうになればダンジョン入り口にワープさせる」
「おお!画期的なアイデアだ!」
「しかし、それでは俺はDPというものか手に入りずらい」
「DPとは?」
「ああ失礼、ダンジョン内に入った人数、ダンジョン内で死ぬと死体は消えてダンジョンポイントという物になる。それを使って俺は生活している」
「なるほど」
「でだ、そのままだと俺はダンジョンに入った人数でしかDPを得られない。意味は分かるな?」
「ああ、死体から得られるDPはデカイと言いたいんだな?」
「そうだ。そこでだ、死刑人をここに連れてこい」
「なっ!?それでは民衆に証明出来ないではないか!?」
「ふむ、ならダンジョン内にスタジアムを作ろう。1層を完全に道だけにして、そこから派生させれば大丈夫だろう」
「それならば...」
「そして、関所で徴収した金を6割寄越せ」
「何故!?」
「そちらが発行する何かにワープ機能をつけなければ」
「そういう事なら...」
「ダンジョンに入る者は、ワープは1回しか使えないから使ったら再度また関所へ向かって貰う」
「了解した」
「それで、これはお願いなんだが。ミリア王国に行く許可を願いたい」
「ふむ...貴殿は我が国の脅威ではないのか?」
「危害は加えない。ただ...地上というものが恋しくてな。それと、此処に居てはダンジョンに挑戦出来ないじゃないか」
「ぷ、ぷはははは!」
「ふっ、これで商談は終わりか?」
「ああ、それでは失礼する。王都へ来た時には歓迎するぞ、魔王様?」
やっぱりね、ほらさぁ?異世界じゃない、可愛い娘とお近づきになりたい訳ですよ。
○
さっそく地上へ行く為にもダンジョンを35層までは作っときますか。そしてマレットにはああ行ったが、ダンジョンに入った人数でのポイントは馬鹿に出来ない。それを何度も入らせればな?
よし、出来た。簡単に説明すると
1層
道のみ
2〜4層
落とし穴や槍が飛び出てきたり
5層
ミノ君を配置
6〜9層
トラップと集団で行動する魔物
10層
ベヒー君3体&床は泥
11〜14層
暗闇でコウモリ系や昆虫系、目が見えなくても行動出来る魔物
15層
壁伝いで進んで行くと絶対に辿り着けない仕様、目の見えない魔物
16〜19層
腰まで水、水中で行動する魔物
20層
スライム配置、10分以上かかれば水が天井に到達するまで流れてくる。
21〜24層
分かれ道沢山、床にスイッチがあり踏むとトラップ発動、火で明かり→酸欠を誘発する
25層
角度40度くらいの坂に、めっちゃ臭いローション、魔法無効
26〜29層
臭い匂いに群がってくる魔物
30層
ローションが天井から降ってくる、細い鉄の道渡り、高さ30m
31層〜34層
ベヒーモスなど単体で強い魔物が沢山出てくる
35層
オーガ4体、ちなみにオーガってめちゃ強い
36層〜
未定
まっ、こんなもんかな!うーん、我ながら鬼畜やな。自動ワープ無かったら余裕で死ねるな。
さっそく地上へ行こうとしたのだが、此処に挑戦してくる人間を見るのが楽しくて結局3日間経ってしまった。(まだ自動ワープ機能は無い)
どうも!
説明回も終わりですね!次は地上で女の子と会えたらいいね!
サブタイに!を入れ忘れたので入れました。