異世界高校記〜受験編〜1
ジリリリィ、ジリリリィジリ―
目覚まし時計を叩きアラームをOFFにする。
ねむたい目を擦り時刻を確認すると四時・・・まだ兄弟陽はのぼってない。
「遂に受験日当日かぁ。二年の初めから本格的に受験勉強を初めて早二年弱、長いようで短かった・・・頑張って合格してやる!」
中学の制服に着替え、必要な物を確認し、家を出る。
・・・この制服に腕を通すのも最後だろう。
受験校まで片道約三時間・・・長い!
合格したら絶対、寮に入ろうと思う。
毎日自分の家から通うなら多分死ぬ。
いや、マジで。
・・・一人突っ込みは寂しいな。
そんなこんなで今日俺が受ける高校、私立アマミヤ学園の校門に到着〜。
本当なら引率の先生がつくのだが、俺しかここを受けるのがいないためつかない・・・先生も暇じゃないのだろう。
「ここにたどり着くまで長かったなぁ。」
私立高校だから親を説得するのが大変だった。
「合格したらバイトしなくちゃいけないな。家はそんなに金ないし・・・って、話はやいか。さてと、どっかにある掲示板を探そう。」
校門から入って100m程の上り坂を登ると左に体育館があり、その横にやたらと大きい掲示板があってそこに人があつまっている。
「・・・お、あったあった。人が沢山あつまっているからあれだな。」
受験標を鞄から取りだし掲示板に向かう。
予想通り掲示板に貼られていたのは、受験者たちの教室割りだった。
「えーと、4102は・・・」
4100 3号館三階
4101 2号館四階
4102 4号館二階
「4号館二階かぁ。っていうか受験番号ひとつひとつ違う教室だと絶対間違う奴出そうだな。じゃぁ、行くか。」
俺は事前にもらっていたパンフレットを見ながら4号館へと歩きだした。
兄弟陽、簡単に言うと普通の太陽の周りに太陽を中心として回る恒星があると考えて下さい。