異世界高校記〜受験編〜9
やっと受験編ラストです。
これから長いですが宜しくお願いします。
小さいころ・・・五賢者の伝説を寝る前にお母さんによく聞かせてもらったんだ。
それを聞きながらいつも勇敢な戦士に、そして魔術師や精霊使いに憧れていた。
いつの夜も彼らのようになりたいと、彼らのように人々のために尽くしたいと願っていた。
─でも、所詮夢は夢なのだ。
月日が経ち体も心も成長するごとに、自分が周りとなんら変わりないことをはっきりと自覚していった。
世界を救った十賢者?
そんな物にただの凡人の自分がなれる筈がない。
心のどこかでなれればいいなと思ってはいるけど、諦めていた。
そう思って中学三年生・・・普通に進学かな。と思い高校の資料をめくっていた。
其処でこのアマミヤ学園を見つけた。
他の人が聞いたら笑うだろうけど、そのときの・・・いや、今の自分にとってもあれは運命の出会いだったんだ。
魔導工学なら自分が凡人でも関係ない。
十賢者なんかには到底なれないけどこれなら自分でもなれるんじゃないか?
人のために尽くせるのではないか?
とっくの昔にあきらめていた何かが燻りだしたような気がした。
そして、その日から勉強してここに今日来たんだ。
実は国立の高校のほうがよかったんだけど魔導工学科にはいるためのハードルが高すぎて断念せざるを得なかった。
─・・・
「とまぁ、かくかくしかじかこんなわけです。」
「なるほどな。」
「かくかくしかじかで分かる私たちって一体・・・。」
「言うな、作者のサボりだ。」
※天の声
「あぁ!?サボりで悪いか?おい・・・登場回数減らすぞ。」
「すいませんすいませんすいませんすいませんすいません・・・」
「アマミヤ先輩どうしたんですか?」
「作者の声が声が!!」
「気にしないでくださいシン君。アマミヤ君が電波受信してるのはいつものことですから。」
「はぁ・・・。」
「それよりも、ほら」
指差した先は時計
「あっ!もうこんな時間か。教室に戻らなくちゃ。アマミヤ先輩!!」
「すいませんすいませんすいません・・・。」
「アマミヤ先輩!」
「・・・はっ!!俺は一体何を!?」
「大丈夫ですか?」
「ああ、・・・そうか教室に帰るか。じゃあな。」
「ええ、ありがとうございます。」
「そいじゃぁ、さようなら。」
「ばいば〜い、結果発表の日にね。」
「はい。」
こうして俺の運命の日は終わった。
・・・次回 異世界高校記〜入学式編〜
乞うご期待!!
今回も人物紹介です。
「どうもアマミヤ・ヒカルだ。自己紹介か・・・よし、身長は185cm体重は65kgほとんどの人には秘密だが魔術師だ。それと各科ごとにある生徒会、魔道工学科の生徒会の会長兼ね、魔道工学部の部長だ。特技は同人誌製作と電波受信、嫌いなものはデブでオタクなやつ!ああいうのがオタクのイメージを悪くする。・・・もう現時点で喋ることはないな。それでは入学式編であおう。」