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ロリータ縛りでも余裕だし?  作者: ペンギンの爪


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08


「そこを何とか!土下座だってなんだってするので」


冒険者ギルドの中、大声を出しているルージュはまわりの注目を集めながらウィンの体に縋りついている。

ウィンは今の自分は女装しているから周りから見ても変じゃないと思いつつ、冷や汗をたらしながら「やめろ」と全力でルージュを引きはがそうとするも失敗に終わる。嫌がっているウィンを見かねてアイビーがルージュの背中を引っ張って引きはがそうとしてもルージュは離れてはくれない。


「力強すぎ、どうやったら引きはがせんのこれ」


「あれ、ふたりとも筋力弱いんだ~、それじゃあ私が攫って行っちゃおっかな~」


「ご主人様から離れなさい!!」


ウィンは呼び出したウィンドウを真顔で操作する。ウィンドウのボタンをぽちっと押すとルージュがギャアと言いながらウィンからはじかれてしまった。


「いま、何をしたの?!」


「流石にフレンド以外接触できないように設定させていただきました」


「なんでーーー!!」


はじかれてしりもちをついたルージュは素早く立ち上がった後、納得できないと地団駄を踏んだ。

ウィンはため息をつきながら「当たり前でしょ」とつぶやいた。




「ほんとすみませんでした、反省しています。ですのでどうかせめてフレンドになってくださいませんか」


「……まだあきらめてなかったんですか」


こう謝っているルージュは一日たって頭を冷やしてきた姿である。昨日のお詫びとして街の中の高そうな店でお茶とケーキをおごってもらっている。


「まぁ、いいっすよ。フレンドになるくらいなら」


「え、ご主人様この人と仲良くなるんですか?」


「良いんですか!?」


ルージュは目を輝かせてウィンを見た。本気ですか?というような目でアイビーはウィンを見上げた。

ウィンは仕方ないからねと言う顔でアイビーを見て頷く。


「まあ、フレンドになるくらいだったら全然。ちゃんと謝ってくれたし」


「ほら、ウィンちゃんもそういってることだしアイビー君も私とウィンちゃんがフレンドなることくらいゆるして!」


「不服ではありますが、ご主人様がそういうなら、まあ」


アイビーが顔をしかめながらうなづくと、ルージュはやり切ったというような顔で天を見上げて両手をあげた。アイビーはそんなルージュの様子を見て「元気ですねこいつ」とあきれた様子でため息をついていた。


「そして、パーティーを組むのは?」


「えっ、まだそのこと考えてたんですか」


「考えてなかったとでも思ってたの?」


ルージュが信じられないという表情でウィンを見る。ウィンは「いや、正直言うと思ってました」と言い、やれやれと首を振る。


「パーティーを組むってなったら、ルージュさんにメリットないですよ。俺たち、まぁ弱いんで」


悔しそうにうつむきながらそう言ったウィンに、ルージュは即座に言い返した。


「いや、戦っているときにウィンちゃんを視界に収められるという点でめちゃめちゃメリットだから大丈夫」


「ルージュさんはどれくらい強いのですか?半端なものにご主人様を任せることはできません」


アイビーがルージュにそう聞くと、ルージュは待ってましたとにやりと笑ってステータス画面を見せてきた。


「ちょッ、ダメですよ!他人にステータス画面とか見せちゃ!」


ウィンはとっさに手で視界を遮った。しかし、アイビーはしっかりとルージュの出したステータス画面を見て読み上げる。


「大丈夫!見られたくないところはちゃんと隠してるから。それよりもほら!」


「ルージュ、狼族、レベル8!?ルージュさんあなたもしかして!」


「そう!私、今話題になってる初めてダンジョン5階まで到達したパーティの一員なのです!」


「じゃあよっぽど俺らといちゃダメでしょ!」


ウィンは額を抑えながら叫ぶ。


「いいんです~!!私はウィンちゃんたちとパーティー組みたいの~!」


「わかりました。それじゃあ、よろしくお願いします」


そうやってウィンたちはフレンドコードを交換をしあい、明日にダンジョンに向かうことを約束して店を出た。



そして次の日、ダンジョンの前に集まった彼らはそれぞれのステータスの確認をしていた。


「確認ですが、ルージュさんって物理タイプですよね?」


「そうね、いわゆる脳筋の大剣使いってやつよ。あなたたちは?」


「俺は魔法使いですね。無属性の。使えるのはショットとマジックガードだけっすね」


「僕はいわゆるジャマ-でしょうか。糸魔法で敵の動きを阻害します」


「いいね!ちょうどよくばらけてる!」


ルージュはにかっと笑い、ダンジョンを指さして「レッツゴーゴー!!」と言いながらウィンの手を引いた。



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