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ロリータ縛りでも余裕だし?  作者: ペンギンの爪


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05

「じゃあ俺、ギルドの教習所に行ってくるけど、アイビーはいいの?ついてこなくて」


「大丈夫です。僕はご主人様の家で服を作らせていただきます!」


アイビーの元気のよい返事を聞いたウィンは「じゃあ、よろしくね」と手を振りマイホームを後にした。街についたウィンは、青いウィンドウを開いてマップを確認する。


「いやー、こんな便利な機能があったなんて知らなかったな。教えてくれた人マジで感謝」


表示されているマップの中で赤く点滅しているのが目的地である冒険者ギルドである。そこではクエストを受けられるところや教習所、買取場などがあり、ウィンの目的は教習所である。

教習所では基本的な戦い方や、スキルの伝授を行っている。スキルの伝授は基本的には特別なアイテムを必要とするのだが、その例外が2つ存在している。


「お、ついたついた。まずはギルドの登録を済ませて、無属性魔法の教習を受けちゃおうか。これで俺は戦闘のお荷物からおさらばできる」


ウィンは書類にプレイヤーネームを記載するだけのギルド登録を済ませて講習を受けるために受付嬢に声をかけた。


「すみません、無属性魔法の教習を受けたいのですがどうやったら受けれますか?」


「無属性魔法の教習ですね、それならば左奥の部屋に入ってすぐのところに教官がいらっしゃるはずですのでその方にお声がけください。無属性魔法の教習は500ルチルです。」


ウィンは昨日の買い物とデスペナルティで減りに減ったルチルを支払って教習を受けた。残ったルチルはたった50ルチル。ウィンの懐はスッカスカである。


「やべぇ、お金がない。教習終わったらどっかで稼がないといけないな」


ウィンはそうつぶやきながら歩いていきドアを開けて隣の部屋に入室する。ドアを開けた先には砂を敷き詰められた床と石灰が混ざった土壁。そして、砂の地面にいくつかたっている案山子のような人形がウィンを迎え入れた。


「お前は何をしにここへ来た?」


ウィンはすぐ隣から声が聞こえてきて心臓が止まるかと思いながらその場から距離をとった。


(ま、全く気付かなかったー!!怖ぇー!)


自分がさっきまでいた場所の隣に30代ぐらいの見た目の男が腕を組んで立っていた。

ウィンはバクバクとなっている心臓を抑えながら男のほうを見る。


「む、無属性魔法の教習を受けに来ました。」


「そうか、俺の名はランドルこのギルドで教習を担当している。」


「ウィンです。よろしくお願いします」


ランドルはうなずきながら部屋の真ん中へと歩いていく。一体の案山子の前に立ち止まると、ランドルはウィンのほうを振り返った。


「まずは手本を見せる。『ショット』」


右手を案山子に突き出してランドルがそう唱えると真っ白に光る玉が手から発射される。野球のボールを投げるくらいのスピードで案山子へ飛んでいき、着弾したと同時に小さな爆発を起こした。


「無属性魔法は魔法の中で唯一術者が込める魔力を調節できる魔法だ。そしてもう一つ。ウィン、お前俺にその装備している杖で殴りこんでみろ」


「わかりました、はぁッ!!」


装備している初心者の杖を大きく振りかぶってウィンはランドルへ攻撃を当てようとした。しかし、ランドルが『マジックガード』というと、青白い半透明な壁が出現し、その壁に攻撃が当たる。ウィンの攻撃はその壁にあたって鈍い音とともに杖が跳ね返された。非力なウェンでは踏ん張ることができずに跳ね返された衝撃でしりもちをついてしまった。


「いってぇ……」


「大丈夫か?」


ウィンは消えそうなくらいの声量で「大丈夫です」と返事をしながら差し伸べられたランドルの手を取って立ち上がった。


「『マジックガード』も『ショット』と同じく魔力を込める量を調節することができる。お前にはこの二つを習得してもらう。」


「まずは俺の手にお前の手を重ねろ。俺がお前の中にある魔力を引っ張り出す。それで魔力を外に放出する感覚を身に着けろ」


言われたと通りにランドルの手にウィンは自身の手を重ねる。


「それじゃあ、魔力を抜くぞ。3、2、1、」


ランドルのカウントがゼロになるとウィンの視界の端に映っている青のMPバーが少し削れた。


「うっわ、なにこれ」


「それが魔力を放出するということだ。」


魔力が抜かれるときにウィンの身を襲ったのは、手のひらから空気が抜けていくような奇妙な感覚だった。それを、ウィンの魔力がなくなるまで繰り返された。



「き、気持ち悪い……」


「これで魔力を放出する感覚を大体覚えただろう?無属性魔法とは、そうやって魔力を放出しながら詠唱によってその魔力を形にする。ウィン、これを飲め。次は『ショット』を使って放出する魔力の感覚をつかんでもらう。これをクリアすれば教習は終了だが、これができるようになるまで終わらないぞ」


差し出されたのは初級のMPポーション。

ウィンはひやりと汗をながした。


にこりと教官ランドルが笑って差し出したそれを受け取っては『ショット』を放ち、受け取っては『ショット』を放つ。



そうして、ゲーム内時間で4時間ほどたちランドルから合格を言い渡された。

ウィンは魔法を打ちすぎて干からびた心地になりながらランドルにお礼を言い教習所を後にした。



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