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「レモンティーおいしかったぁ」
「初めて見たものばかりで新鮮でした!」
「そんな言ってくれると連れてきてあげたこっちまでうれしくなっちゃうよ!」
おしゃれなカフェから出てきた3人はパーティーを解消して別れることになった。
「ここでお別れだね。またダンジョン潜るときは言って!ついてくから」
「その時はお願いします」
「それじゃあ、帰ろっか」
「はい!帰ったら手に入れた素材で作りたいものがあるんです」
「どんなの作りたいの?」
「ピクシーの羽でご主人様のスカートをおつくりしたいんです」
「半透明のやつ?」
「そうです、そうです」
「ああそうだ、商業ギルドでほかにいる素材も買っていかなきゃ」
そういって、ウィンとアイビーはホームに帰る前に商業ギルドに向かった。
「結構お金あるから、ウィンが買いたいもの帰るよ?」
「でも、ご主人様が買いたいものを買わなくていいんですか?」
「俺はギルドの依頼とか受けてお金稼ぐから大丈夫」
「だったら!ご主人様の服に使う貝のボタンを買いたいです!」
「ありがとうだけど、アイビーが自分の装備作る分も考えて買ってね」
「あ、そうでした」
商業ギルドに二人は入り、受付のひとに話すとウィンドウに購入できる素材が表示された。ウィンはその中から手際よく素材を購入し、ホームへ帰った。
「いや~、結構お金なくなったな」
「途中、イスとか買っちゃいましたもんね」
「ホームにイスが1つしかなかったからね。にしてもイスにしては高かったな。俺、空いたスキル枠で木工でもとろっかな」
「アイビーはすぐに作り始める?」
「はい、ご主人様に着ていただきだい服の構想ができつつありますので!」
「ありがとね。アイビーは自分用の服どんなのにしようとか考えついてるの?」
「え」
ウィンが椅子を設置しながらふと思いついたことをアイビーに聞くと、アイビーはウィンのほうを見ながら固まった。
「全く考えていませんでした」
「やっぱり?」
「どうしましょう」
アイビーは胸の前に手を置きながら焦る。ウィンはその様子を見ながら「執事っぽい服とかいいんじゃない?」とアイビーに提案した。
「執事っぽい?」
「そうそう、俺結局ロリータ縛りでロリータ服しか着れないんだったら、ずっとお嬢様っぽい見た目でいることになるじゃん?だったら、アイビーに執事服装備してもらえば、絵面がまとまるんじゃない?」
「確かに今の僕の服装ではご主人様の隣にいるのは不相応ですね」
アイビーは自分の服装を姿見で見ながら落ち込む。ウィンはそんなアイビーを「そうじゃないそうじゃない」となだめた。
「今のままだと、お嬢様と坊ちゃんみたいな感じじゃん?さっきアイビー何でもできるようになりたいって言ってたから、そのイメージだとやっぱり執事とかなのかなって。執事、何でもできそうじゃん」
「確かに!」
ウィンの言葉にアイビーはポンと手をたたいて笑う。
「僕自身の服のイメージも固まってきました!あとは作るだけ……なんですけど、いい効果が付きますかね」
「つくでしょ。だって、アイビー今幸運5でしょ」
「いえ、僕はボス倒したときにレベル上がってるので幸運6です」
「うそ!レベル抜かされちゃってる。しかも幸運俺の3倍あるよ。それだけあればなんも怖いもんないでしょ」
「はい!」とアイビーはうなずいて、ウィンが机の上に置いた素材に手を付け始めた。ウィンは「よろしくね」とアイビーに行ってホームから、街へ転移した。その時に素材の置き場がなくなってベッドの上にまで素材を置かなくてはいけなくなったことを思い出して、ウィンはでっかいテーブルもいつか買いたいなと思った。
「とりあえず今日は時間も無くなってきたし、ストーリーをちょっと見てみてから終わろっかな。たしか、ストーリーはギルドで街の娘からの採取クエストを受けると始まるって、あるな。」
「たしかに、チャレンジの欄に重要なクエストを受けよう!ってあるな」
ウィンはウィンドウから見れるメインクエストを見ながらつぶやく。
「ということは、俺メインクエストを今まで見ることなくダンジョンに挑んでたんだ」
「メインクエスト一つクリアするだけで結構お金手に入るし、これしてダンジョンに挑むのが正規ルートっぽいな」
ウィンはメインクエストの報酬をざっくりと見ながら頬を搔いた。そして、過ぎたことは仕方がないと言いながらウィンドウを非表示にしてギルドまで歩いた。
「それにしても、ストーリーは分岐があるんだ。そりゃそうか、最近のゲームAIが無数のフラグ管理してるから、いくらでも分岐が作れるのか」
「プレイヤーたちの行動によってワールドは変化するけど、関わるNPCはプレイヤー個人個人で変わってくるんだ」
「へー、よくできてるもんだなぁ」
そう考えながらウィンが歩いていると、ギルドの前についた。
「それじゃ、メインストーリーの一つ目見ちゃいますか」




