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ロリータ縛りでも余裕だし?  作者: ペンギンの爪


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10

ウィンたちが階段を上がってダンジョンの2階へついた。そこには秋の森の中のような空間が広がっていた。


「ダンジョンだよな!?」


「すごい、広いですね」


「でしょ?前来た時もみんな驚いてたんだ。ダンジョンって、地中にあるでしょ?なのにこんなに広い空間が広がってて、木まで生えてるなんて思ってもみなかったよ」


「っと、話していたらモンスターのお出ましだね。私は今回手を出さないからふたりで倒してみなよ」


「マジっすか!?」


いきなり背を押されたウィンは声を出して驚き、アイビーはすぐそこまで迫ってきているレッドボアに糸魔法をかけてウィンに声をかけた。


「主様!攻撃は任せます、僕はモンスターの注目を買いますのでお願いします!」


「わ、わかった。けど、攻撃すると防御には意識裂けないからアイビーは攻撃食らうなよ!」


「善処します」


レッドボアは攻撃が強く足はそこそこ、防御は硬めという序盤の強敵を絵にかいたようなモンスターだった。アイビーは、レッドボアの直線的で速い突進を紙一重でよけながら、攻撃の後隙を糸魔法で固定する。糸魔法で固定している途中、ナイフで攻撃してしまうとその時点で敵が動けるようになってしまうため、アイビーはウィンに攻撃を任せたのだ。ウィンは、早めに終わってくれと祈りながら魔力を込めた『ショット』を放つ。

危なげなくレッドボアを倒したふたりはその場にルージュがいないことに気づく。


「あれ、どこに行ったんだろう?」


「きっと、モンスターに戦いを挑みに行ったのでしょう。あの方は戦闘狂と呼ばれるジャンルの獣人ですから」


ふたりがけもの道をたどりながらルージュを探していると何やら戦闘音が聞こえてきた。


「この先にいるみたいですね。いきますか?」


「いこう。そしてさっさと次の階の階段の場所をを探さなきゃ。ダンジョンの階段はランダムな場所に出現するらしいから」


戦闘音が聞こえてくる方向に進むと、いきなり「アハハッ!」という大きな笑い声があたりに響く。思わずウィンがアイビーのほうへ顔を向けるとアイビーも同じことを思ったのかウィンのほうを見ていた。

草陰からそっと顔をのぞかせると、ルージュによって伸されたシャープスネークやレッドボアが開けた空間に点々とあり、ルージュはというと、レッドボア3体に囲まれて生き生きと戦闘をしていた。


「ダンジョン攻略、あの人一人で良くない?」


「僕もそんな気がしてきました」


ウィンはルージュのもとに駆け寄り話しかける。


「ルージュさーん、ちゃっちゃか倒しちゃってくださーい」


「おっ、かわいい可愛いウィンちゃんが見ててくれてる!張り切っちゃおっかな~」


「勘弁してください!ルージュさんが倒しまくるおかげでこっちに経験値入ってきてないんですよ!!」


その後、仕方ないなあという顔をしたウィンが「道中の敵は俺たちに倒させてくださいよ」とつぶやきながらルージュとレッドボア3体の戦闘を見守る。


「ルージュさん、強いですよね。うらやましいです」


「まあ、やばい人だけど強いよね」


うらやましいなぁという思いでウィンもルージュを見る。実際、ウィンとアイビーだけでダンジョンを攻略しようと思ったら、1階だけで何日かかるかもわからないのだ。


「ふう、モブのレベルが低いね~。私にとっちゃ豆腐も同然」


「さすがですねえ、大剣持った人狼とはよく言ったもんです。さっきの階段のところで調べてました。想像以上に有名人ですね」


「まじか~、魔道キングの影に隠れてたんだけどな~」


「俺らまだレベル低いんですよ、敵譲ってください。レベルが上がんないっす」


「しょーがないねーそれは。私もちょっと抑えるか~」


結局、階段を見つけるまでにシャープスネーク1体とレッドボア2体にしかエンカウントせず、ウィンとアイビーのレベルは上がらないまま3階に進むことになった。


「3階と4階はね、ほんとにスピード勝負!グラムピクシーが強敵すぎる!走って逃げて階段を見つけるべし」


「意外ですね。ルージュさんはモンスター見かけたら楽しそうにしている印象しかありませんでした」


「そうね~でもそう言ってられないほどグラムピクシーが厄介!」


「グラムピクシーとはどんな敵なのですか?」


「固定攻撃力2の素早い妖精みたいな敵だよ。こいつほんとに攻撃当たらないから厄介なんだよね。前は魔道キングがまとめてドカンと倒してくれたけど、うちのパーティーには範囲攻撃持ちがいないからここは駆け抜けるしかない!」


「了解です」


そうして三人はダンジョン3階に挑み、全速力で次の階への階段を見つける。走り回る際に足の遅いウィンはまたもや横抱きにされて涙目になっていた。


「グラムピクシーは厄介でしたけど、数が少なかったですね」


「運がよかったね~。ちなみに4階はこれにソイルウルフが追加されるよあいつらも素早いし群れで挑んでくる」


「ちなみに俺らレベル全然あがってないんですけど大丈夫ですか?」


「大丈夫じゃないから、4階で5階への階段の前でソイルウルフを狩りまくる予定だよ。レベル低いと高レベルのモブを倒したときに得る経験値が多いからね」


「あの、ルージュさん。その間グラムピクシーの対処は?」


ふと気が付いたアイビーがルージュに問いかける。ルージュは少し顎に手を当てて考えた後、「気合?」と答えた。


「……ふざけてるわけじゃないよ!すぐにセーフティーエリアに逃げ込める位置でヒット&アウェイをしようと思ってるの」


「なるほど。そうしてレベルを上げてボスに挑む、と。」


「そう!」


「俺、ルージュさんのこと変態で戦闘狂だと思ってたんですけどちゃんと考えてたんですね」


「うそでしょ!?」



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