冒険の始まり
20xx年3月。この地球にダンジョンが出現した。
それから5ヶ月後の日本のことだ。
俺は浅井宏宣、16歳で高校一年。今日という日は待ちに待った試験型ダンジョンで同じ学校の瀬田竜誠と一緒に来ている。
ダンジョンに入ると人にはステータスが与えられる。一般人たちの能力を見るために政府は【試験型ダンジョン】を地方の公民館でイベントしていて、マスコミやSNSではものすごい勢いで騒がれていた。
「今日という日がやっときたな!なあ瀬田お前はどんな力が欲しい?」
俺はこの日を待ち遠しくしていてとてもワクワクしていた。もしかしたら自分に力がなかったら悲しいが、力があったらこの日常がガラリと変わるかもしれないからだ!
「そうだなぁ。やっぱ空を飛びたいよね!ちょうど今夏休みだし、空飛んでどっか行きたい。そうゆうお前はどうなん?浅井」
「俺か。やっぱこのダンジョンにいるモンスターをたくさん倒して、めっちゃ最強になることだな!
最強になったらなんでもできるしw」
「お前らしいなw」
そんなことを公民館の教室で話していた時、自衛隊の服を着たムキムキな人が入ってきた。
「やあ皆さん!!今日はこの場に来てくれてありがとうございます!早速ですが、わたくし水野文誠が確認事項について話しておきます!」
とても大きな声でみんなびっくりしていたし、俺もびっくりした。
「とりあえずコレを見てください!」
ゲームでよく見たことがあるウィンドウが手の上に表示されている!
見てみると、、
【水野文誠 STR:13 CON:10 POW:9 DEX:11 APP:11 SIZ:14 INT:12 EDU:15 職業:自衛隊 レベル38】
「コレはステータスです!ダンジョンに入った後にステータスと念じることで各自見ることができます。それと自分だけに見ることができる項目の技能や職業、成長率が書かれていると思います。今日はまず皆さんのステータスを確認した後にダンジョンで1階層の限られた範囲を自由行動とさせてもらいます!ではこちらにどうぞ!!」
公民館の隣の建物に誘導され、そこには【ゲート】と呼ばれるダンジョンの入り口があった。
ゲートの入り口は濁った水のようなもので。ゆらゆらと向こう側の景色を少しだけ俺たちに見せてくれていた。
「なあ浅井。コレすげえな、、、」
俺は期待の目を向けていた。
心の中にはとても大きな期待があったが、それと同じくらいの不安があった。
誘導の指示に沿って入った。
「ここがダンジョンの中、、なのか」
想像していたダンジョンは洞窟の中や、遺跡の中のようなものだと思っていたが、目に広がる風景は不気味なものだった。いっぺんに黄色な空間が広がり、ところどころに壁があり、遠くに何があるか予想もできない。
息を飲み込んだ。ふっと
「そうだステータス!」
さっきまでダンジョンに入ったらすぐに確認しようとしていたが忘れていた。
周りの人たちも自分の声を聞くまで目の前の未知の空間に見入っていた。
ステータスと念じる。
目の前にはウィンドウが、そこには、、
【浅井宏宣 STR:8 CON:12 POW:14
DEX:14 APP:10 SIZ:9 INT:14 EDU:12
HP:11 MP:14 SAN:70 IDE:70 幸運:70
知識:60 合計技能値:380/270 成長率22%
職業:学生 レベル1
技能:回避68 応急手当60 聞き耳55 目星65
跳躍55 言いくるめ45 芸術音楽65 + 】
そう書かれていた。
「コレは、、強いのか?」
現代ダンジョン要素とtrpg要素とbackrooms要素を全部入れてみました。
これからの浅井くんの冒険をお楽しみに