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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン2 エピソード2魔族討伐
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魔族の聖都侵攻

魔族の聖都侵攻


単純に言わせてもらえばこの偵察任務は既に遅かったと言う話になる。

次の日の朝、早馬が知らせを運んできた。

その手紙には、国境線を死守しろと言う指令が。

たった23人でどこを守れと言うのだろうか、知らせには騎士隊と民兵の計千人をすでに国境へと進軍させたとの知らせも含まれていた。

一日前:


「交代よ」

「分かった」


ユズとクズ候補、他の2方向に見回りに行っていた勇者候補が戻り次の組と交代する。

クズ勇者は何もできなかった自分を責めるでもなく、なんでこんな目に合わなければいけないのだろうと愚痴をこぼす。


「何?」

「なんだよあのばけもの」

「何って魔物でしょ」

「LV50って無理じゃないか」

「私を見て何も感じなかったのかしら」

「そう言えばなんでお前は平気なんだよ」

「何でって言われても、ああしなければ生き残れないからに決まっているじゃない」


最初の見回りから戻ってきたユズとクズ勇者候補、柚子は戦士LVを40まで上げており。

この状態ならば敵の魔将軍が攻めてきても何とか対応できるだろう。

だがクズ勇者の方はと言うと、完璧に萎縮してしまっている。


「お疲れ様」

「どうだった?」

「でかい蛇がいたけど退治して来たわ」

「おー」


索敵範囲を広げても他に敵魔族が居そうな場所は見つからなかった。

どうやら今夜はようやく安全を確保できたと言う所なのだろう。


「おーい、皆聞いてくれ」

「なんだ?」

「教皇様から指令書が来ている」


指令書を持って来たのは騎士隊の副官、一応今夜の襲撃は峠を越えたが明日以降はどうなるかわからない。


「何て?」

「勇者候補を2グループに分ける、一つは聖都守備隊に配属 もう一つは国境防衛部隊として国境まで進軍する」


本来ならば後五日以上、訓練に費やさなければ使い物にならない勇者の卵達。

聖都守備隊ならばまだ何とかなりそうだが、魔族と戦う前線に送り込んで仕事になるのだろうか?


「LVで分けよう、LV20を超えている者は国境防衛隊、超えていない者は聖都の守備隊だ」


40人中LV20を超えたのが30人、これからダンジョンでの訓練だったはずが実戦投入に変更されたようだ。


「守備隊組は明日の指令で配属が決まる、防衛隊組はすぐに編成をするから全員この場で待機」

「見回りは?」

「本日の見回りは聖王都守備隊が行うので見習い勇者諸君は待機だ」


どちらにしても守備隊に配属されれば見回りをやらされることになるが。

それよりも防衛部隊組は明日になれば魔族との戦いへ出兵しなければならないと言う事だ。


「マジかよ」

「どうすんだ、おれLV20超えたけど」


初心者であっても善行LVが高い者は殆どがさっきの戦いでLVを30近くまで上げただろう。

武器や魔法具の恩恵はLVの差となってプレイヤーに福音をもたらすが、その代わりより困難な戦いへと身を投じなければならなくなる。

いつの間にか勇者になって手柄を立てて、NPC女子とウハウハなどと言う甘い考えが消え去って行く。


「俺は守備隊か、あんな化け物とどうやって戦えばいいんだ?」

「訓練あるのみだろ」


少し年配の勇者候補が横から口を出す。


「クエストこなせばLVも上がるしお宝もゲットできる、あんたにはクエストが無かったのか?」

「あったよ、LV50の三つ首ヴァイパーを倒せって、無理に決まっている!」

「一緒に見回った彼女が全部やってくれたのか…」

「しかたないだろ」

「それじゃLV上げも善行ポイントも難しいな」

「おっさんはどうなんだよ」

「一応ゴブリンとハーピーだったか、10匹ぐらい倒したからLV29になったぞ」

「うそだろ」

「せっかく異世界転生したんだから、楽しまないと損だろ」


おじさんと言われているが彼はまだ40歳、ライブハウスの管理会社に勤務する。

たまたまそこにいたと言うだけで、善行レベルは18であり。

貰った魔道具やスキルは一応Aクラス。


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