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デスアプリ(帰還できるのか…悪事を裁くのは誰だ!)  作者: 夢未太士
シーズン2 エピソード2魔族討伐
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交代で見回り

交代で見回り


今までは近衛兵や都市常駐の兵士が行っていた町の警備だったが、その日から見習い勇者全員に見回りの仕事が振られることになった。


「俺達にも交代で見回れって事らしい」

「おまわりみたいな事をやれって?」

「断ると首輪を付けられるぞ」

「懐柔の首輪か、奴隷の首輪ともいうな」

「一度付けると外せないらしい」

「クソッ!強制的に見回りに行かないといけないのか…」

「皆 聞いてくれ」

「3人ずつグループを作る、見回りは3チームだ、2時間ごとに交代する…」


50人いた勇者候補は現在40人にまで減っていた、そのうち一人は偵察部隊に駆り出され。

5人は怪我の為治療中、そうなると30人前後で見回りのローテーションを組む形になる。


「それじゃ2組足りないだろう」

「2人一組ならどうだ?」

「そうすれば2時間で5回交代できる」

「そうしよう」

「組分けは?」

「強い者と弱い者をペアにしよう」


強い弱いはLVだけでは測れないのだが、半分以上の勇者候補がそれでOKを出すことになり。

いつの間にか柚子は一番弱かった薬中崩れとペアを組むことに。

そして心配していた明奈が何故かミツルとペアになった。

この国の首都はいくつかの城壁で囲まれている、現在勇者候補がいる聖堂と聖騎士宿舎は繋がっており。

かなり高い壁で囲まれ、3方向に出入り口がある。

町は前後に分かれていて、人々が生活する生活区が南側に。

鉱業や製造業など、そして倉庫などは北側に配置されている。

今回勇者候補が任されたのは南側の地区、北側は近衛兵の部隊で見回るそうだ。


「これが地図ね」

「最初の6人、よく見ておいてくれ、南と南西と南東にこのルートで見回る、魔獣が居たらすぐにやっつけていい」

「民間人は?」

「戒厳令が出ているが俺達には取り締まる権限がないから、放って置いていいらしい」

「そうなんだ」


確かに何の権限もない、民間人NPCが何をしていようとも無視する。


【魔獣LV50が出現:民間人を救出せよ】

「おいおいマジかよ」くず勇者

「どうしよう」


どうやら最初の3組にクエストが発生しているようだ。


「面倒な…私が対応するわ」

「頼んだぞ」


3方向へ別れて見回り、柚子が索敵スキルを使って町を検索すると南西の方角に赤い大きな点が表示された。


「私とあなたは南西よ」

「え~お おれも?」

「一緒に来るだけで良いわ、でも私の命令を聞いてもらうから」

「わかったよ」


3方向に分かれてもすでに魔獣がいる場所は分かっているのだ、別に他の地区へ見回る必要など無いと思われるが。

LV50の魔物は1匹なのかそれとも数匹いるのかは行ってみるまで分からない。


「気を付けてゆずちゃん」

「あなたもね」

「こっちは俺がいるから大丈夫だぜ!」

「あてにしてないけど気を付けて」

「あてって なんだよ」


勇者セットを装着していればひとまず明奈の心配はしなくても済む、前回この世界に来たときも勇者セットでLV差20まではカバーできた。

そう考えればLV50の魔獣が現れても死ぬまではいかない可能性が高い。

逃げてさえくれればこちらから救助に向かうことぐらいはできそうだ。


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